タグ

ブックマーク / kanimaster.hatenadiary.org (6)

  • 第7講 夏目漱石『三四郎』(3) - 蟹亭奇譚

    http://homepage2.nifty.com/akoyano/juku/top.html - 文学コース 遅刻してしまいました 今回は電車遅延のため遅刻してしまったため(といっても5分くらいですけど)、講義ノートは途中から。最初の部分は以下のエントリに記されています。 代理レポート途中まで - 妄想日記 講義ノート 講義の最中にとったノートをほぼそのまま写したものなので、文責はすべて kanimaster にあります。 美禰子は三四郎のことを好きだったのか? 三四郎のことを好きなふりをして、野々宮を嫉妬させようとした、という説。 男を支配下に置こうとした。 田中優子 徳川時代にストーカーはいなかった。 電話も手紙もなかったから。長距離用の飛脚はあったが、近くに手紙を届けるというのはなかった。 その代り、強姦は多かったのではないか。 英国には痴漢がいない? 日のような満員電車がない

    第7講 夏目漱石『三四郎』(3) - 蟹亭奇譚
  • 夏目漱石の「月が綺麗ですね」にまつわる考察と中勘助 『銀の匙』 - 蟹亭奇譚

    中勘助は明治18年に東京で生まれ、昭和40年に没した作家・詩人である。(谷崎潤一郎より一つ年上であり、谷崎と同年に亡くなった人だ。)彼は東京帝国大学英文学科で夏目漱石の講義を受け、のちに国文学科に転じた。明治44年に執筆した 『銀の匙』(前篇) が漱石に注目され、同作は東京朝日新聞に連載された。大正2年に書かれた同後篇も同じく新聞に連載された。*1 作は作者の自伝的小説である。幼少時代の回想がほとんどを占めており、子供の頃の出来事が子供の頃の視線で、時に美しく、時に醜く描かれている。前篇の前半は 「よくこんな細かいことを覚えてるなあ」 と思わせるようなエピソードが順不同に並べられているが、小学校に上がるあたりから次第に主人公 《私》 の成長過程がストーリーの軸になって行く。ときどき 《私》 が幼い頃の出来事を回想する場面があるのだが、「あっ!」 と声を出して驚いてしまうほど効果的な挿入の

    夏目漱石の「月が綺麗ですね」にまつわる考察と中勘助 『銀の匙』 - 蟹亭奇譚
  • 石原千秋 『名作の書き出し 漱石から春樹まで』 - 蟹亭奇譚

    名作の書き出し 漱石から春樹まで (光文社新書) 作者: 石原千秋出版社/メーカー: 光文社発売日: 2009/09/17メディア: 新書購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (8件) を見る 「テクスト論」 の入門書 小説を読むとき、僕は基的に「作者」を無視する。これは「テクスト論」という立場である。「テクスト論」は、小説を読むときにどんな方法でも用いるし、歴史的なデータも用いるが、「作者」だけには言及しないのである。 たとえば、夏目漱石の小説には遺産相続に関わるテーマが多く書かれているが、これを説明しようとして「作者」を読みの枠組みに組み入れると、「漱石は幼いときに家において不幸な体験をしていたからだ」ということになる。これはどこもまちがってはいないのだが、この説明の仕方では、小説の読み方になにも付け加えることができない。「漱石の不幸」に行き着いて終わりである。 石原千

  • 「の」を4つ以上連続して使うと文学になるらしい - 蟹亭奇譚

    「の」を3つ以上連続して使わない | 日経 xTECH(クロステック) はてなブックマーク - 「の」を3つ以上連続して使わない | 日経 xTECH(クロステック) コメント欄に有名な和歌が並んでいて、奇妙な展開になっているのが面白いんだけど、こういうのもある。 落葉 秋の日の ヰ゛オロンの ためいきの ひたぶるに 身にしみて うら悲し。 ヴェルレーヌ 「秋の歌(落葉)」 上田敏訳 「の」 が並ぶほど悲しみがあふれ出す。人はこれを文学と呼ぶのだろうか。 えー、ほかにもあったっけ? と、困ったときは漱石先生に聞いてみるに限る。 「ハイカラ野郎の、ペテン師の、イカサマ師の、被りの、香具師の、モモンガーの、岡っ引きの、わんわん鳴けば犬も同然な奴とでも云うがいい」 夏目漱石 『坊っちゃん』 九 坊っちゃん、ノリノリである。 「あれでも、もとは身分が大変好かったんだって。いつでもそうおっしゃるの

    「の」を4つ以上連続して使うと文学になるらしい - 蟹亭奇譚
    akihiko810
    akihiko810 2010/07/30
    文章のリズム
  • 「チュニジアの夜」聴きくらべ - 蟹亭奇譚

    モダン・ジャズの名曲 「チュニジアの夜」(D・ガレスピー&F・パパレリ作曲)の名演奏をトランペット奏者別に聴きくらべてみる。 ディジー・ガレスピー Dizzy Gillespie & His Orchestra 名義で発表された、作曲者自身による演奏。ミステリアスなイントロ、印象的なメロディ、ソロの出だしのかっこいいブレイク、エンディングのトランペットによるカデンツァ(ソロ)と、この曲の聴きどころがわずか3分の演奏にぎっちり詰め込まれた名演である。 録音年代もメンバーも不明(たぶん1940年代だと思う)だが、iTunes Store からダウンロードすることが出来る。 マイルス・デイヴィス チャーリー・パーカー・セプテットによる演奏で、1946年3月28日の録音。アルト・サックスはパーカー、トランペットは当時19歳のマイルス・デイヴィスである。この演奏のキモはなんといっても、1:20 から

    「チュニジアの夜」聴きくらべ - 蟹亭奇譚
    akihiko810
    akihiko810 2010/06/21
    >モダン・ジャズの名曲 「チュニジアの夜」(D・ガレスピー&F・パパレリ作曲)の名演奏をトランペット奏者別に聴きくらべ
  • 第5講 夏目漱石『三四郎』(1) - 蟹亭奇譚

    http://homepage2.nifty.com/akoyano/juku/top.html - 文学コース 講義ノート 講義の最中にとったノートをほぼそのまま写したものなので、文責はすべて kanimaster にあります。 漱石はなぜそんなに有名なのか 明治40年頃、自然主義文学の隆盛。 大正5年(1916)年、満49歳で没。 38歳のとき作家活動を開始した。作品数は少ない。 岩波書店は、最初に 『こころ』 を出した。その後、『漱石全集』 を出版。岩波が左翼出版社になったのは戦後。 漱石の小説には 《性》 が出てこない。田山花袋、永井荷風等とは対照的。 中流の一般市民が安心して読める。 毀誉褒貶が激しい。軽文学といわれた。 『道草』 は私小説だが、漱石が私小説を書くわけがないと言われた。 漱石の弟子 長塚節(ながつか たかし)……『土』 森田草平……平塚らいてうと心中未遂事件を起こ

    第5講 夏目漱石『三四郎』(1) - 蟹亭奇譚
    akihiko810
    akihiko810 2009/05/19
    ] こころの「先生」夫婦はセックスレスか。
  • 1