米ニューヨーク・シティのオークションハウス「クリスティーズ」に出品された伝説のバスケットボール選手マイケル・ジョーダンのスニーカー。スニーカーファンは、このような貴重なシューズに大金を払う。1980年代にジョーダンとナイキが「エア ジョーダン」を発売したときにブームの幕は開けた。(PHOTOGRAPH BY JOHN ANGELILLO, UPI/ALAMY STOCK PHOTO) スニーカーが誕生したのは1860年代の英国で、当時は上流階級がクロッケーやテニスをたしなむときに履くものだった。 それ以降もずっと、ファッション性よりも機能性が重視されてきた。しかし、現代のスニーカーはまさに文化だ。それは自己表現であり、高尚なアート作品でもある。美術館に展示されることもあれば、デザイナーのオークションハウスで1足数百万ドルの値がつくこともある。 スニーカー文化のはじまりは、1984年にナイキ
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