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ブックマーク / www.shinchosha.co.jp (9)

  • 矢部太郎 『ぼくのお父さん』 | 新潮社

    四十年前の東京・東村山で暮らす四人家族。絵作家のユニークな父と、しっかり者の母、可愛らしい姉と弟のごくごく私的な日常が淡々と描かれる。大きなドラマはない。ドラマとして描こうとすればできるエピソードも、淡々と描かれていると言ったほうが適切かもしれない。その点はベストセラーとなったデビュー作『大家さんと僕』と同様だが、今回は実の「お父さん」が相手だ。 世間離れした親族と少年の交流を描いた物語といえば北杜夫の『ぼくのおじさん』やジャック・タチ監督の映画「ぼくの伯父さん」が有名だが、血縁者ながら養育義務のない親族と、子の明日と命を左右する親では、子にとっての緊迫度が異なる。子どもながらに観察の目を光らせ「当に大丈夫なのか?」と不安にもなる相手、それが親だ。 他人様の親御さんを捕まえて言うことではないが、なんともネタに事欠かないお父様だなと思った。子どもの頃から、周りの家の父親とは少し違うお父様

    矢部太郎 『ぼくのお父さん』 | 新潮社
  • 小野不由美インタビュー

    1991年から読み継がれる不朽の名作。シリーズ新作は、原稿枚数二千五百枚超。全四巻となる大巨編を紡ぎ出す著者に、「物語づくり」について伺いました――。 ――「十二国記」は先生の中で、いつ頃から存在した物語なのでしょうか。それは最初から、今のような物語でしたか。また、『魔性の子』をお書きになった時点で、「十二国記」の物語はどこまでが小野先生の中にあったのでしょうか? 小野 基的な世界設定は『魔性の子』を書いたときからありました。戴の話については、その当時に考えていた話から基的なところは変わっていません。その他の話は、依頼をいただいてから考えています。 ――物語を作られる時に、先にストーリーが湧いてくるのでしょうか? 登場人物の言葉には、名言といわれる印象的な台詞がたくさんありますが、シーンが浮かぶのでしょうか、あるいはキャラクターが先なのでしょうか。 小野 物語が先です。着地点を決めてそ

    小野不由美インタビュー
  • 「新潮45」休刊のお知らせ| News Headlines | 新潮社

    まとめとは? 日常的な身の回りの出来事から、世界を揺るがすニュースまで、が扱うテーマは森羅万象。四季折々の年間イベント、仕事、暮らし、遊び、生きること、死ぬこと……。さまざまなテーマに沿うの扉をご用意しました。扉を開くと読書の興味がどこにあるのか見えてきます。

    「新潮45」休刊のお知らせ| News Headlines | 新潮社
    akihiko810
    akihiko810 2018/09/26
    いや、報道にあったように、あらかじめ廃刊は決まってて、最後っ屁で「ヘイトで売」ろうとして、それで外した(炎上しても売れず)んでしょ。ただの自壊で、リベが言論封殺したわけではない
  • 「群像」8月号、 『美しい顔』に関する告知文掲載に関して | News Headlines | 新潮社

    日「群像」8月号が発売され、「群像」6月号に掲載された北条裕子氏『美しい顔』に関して、石井光太氏の著作『遺体 震災、津波の果てに』を参考にしながら、参考文献として未掲載だったとの説明、及びそれに対する謝罪がなされました。また、来であれば「群像」6月号に掲載されるべきだった参考文献一覧も、あわせて掲載されました。 ここに至るまでの経緯の概要をご説明いたします。現在も協議は続いているため、やり取りの詳細などは控えさせて頂くこと、ご了承ください。 5月7日発売の「群像」6月号で上記の問題が生じたことを認識した講談社から、5月14日にまずは石井光太氏へ、両作品を比較した類似箇所のリストの提示、それを元にした事情説明と謝罪がありました。また『遺体』の版元であり、石井氏の代理人である弊社には、5月29日に同様の事情説明と謝罪がありました。29日の協議で、代理人である弊社が講談社に要望した主な点は以

    「群像」8月号、 『美しい顔』に関する告知文掲載に関して | News Headlines | 新潮社
  • 矢部太郎『大家さんと僕』累計135万部突破!! 日本中が泣いて笑った、手塚治虫文化賞短編賞受賞の傑作ほっこりマンガ。

    2024/06/26発売 定価781円(税込) 判型 文庫 都内にある木造2階建て一軒家。1階に大家のおばあさんが住み、2階で芸人の「僕」が間借り生活中。上品な大家さんの挨拶は「ごきげんよう」、好きなものは伊勢丹とNHKと羽生選手。誕生日にはおはぎにロウソクでお祝いをし、強風の日には飛ばされないよう支え合ってランチへ……。日中がほっこり泣いて笑った、手塚治虫文化賞短編賞受賞の大ヒット日常マンガ。文庫特典:カラーイラスト8P & 瀬尾まいこさんの解説収録! 第22回手塚治虫文化賞短編賞(朝日新聞社主催) 購入はこちら シリーズ紹介 シリーズ累計部数135万部突破! 大家さんと僕 これから 2019/07/25発売 定価1,430円(税込) 判型 A5判 季節はめぐり、初めての単行が大ヒットとなった僕は、トホホな芸人から一躍時の人に。忙しい毎日を送る一方、大家さんとの楽しい日々には少しの翳

    矢部太郎『大家さんと僕』累計135万部突破!! 日本中が泣いて笑った、手塚治虫文化賞短編賞受賞の傑作ほっこりマンガ。
    akihiko810
    akihiko810 2017/02/23
    カラテカ矢部 漫画 面白い
  • 『君たちが知っておくべきこと―未来のエリートとの対話―』 佐藤優 | 新潮社

    屈指のエリート高校生たちに、自らの知識と経験を熱く語った佐藤優氏(作家、元外務省主任分析官)。その講義録に、歴史学者の加藤陽子氏(東京大学大学院教授)が鋭く、しなやかに切り込む! 加藤 この講義は灘高生からのアプローチで実現したものだそうですね。 佐藤 そうです。3年前に新潮社を通じて彼らから連絡がありました。灘高には社会で活躍するOBを訪問する行事があって、私は灘高OBではないんだけれども、その一環で話を聞きに行きたいと。 加藤 私も栄光学園の中高生たちへの講義を『それでも、日人は「戦争」を選んだ』というにまとめたこともあって、たいへん興味深く拝読しました。高校生への講義には特別な面白さがあります。やはり、彼らが人生の大きな選択をする前の非常に緊張感を持った年頃だということと、生まれ育った地域や文化圏を離れる前の状況だというところに、その醍醐味があるのではないでしょうか。 佐藤 

    『君たちが知っておくべきこと―未来のエリートとの対話―』 佐藤優 | 新潮社
  • 〈村上春樹 特別エッセイ〉こんなに面白い話だったんだ!(全編)|『フラニーとズーイ』J.D.サリンジャー、村上春樹 訳|新潮社

    J.D.サリンジャーは自分のの中に訳者の「まえがき」とか「あとがき」とか、そういう余分なものを入れることを固く禁じているので、そのかわりにこのような少し変わった形で、訳者からのメッセージを送らせていただくことになる。「余計なものを入れるな。読者は作品だけを読めばよろしい」というサリンジャー氏の基姿勢もそれなりに理解できるのだが、『フラニーとズーイ』という文芸作品が既に古典として機能していることを考えれば(国で出版されたのは一九六一年だ)、読者に対してある程度の基情報を提供することは、翻訳者としてのひとつの責務であると考えるからだ。だけをぽんと与えて「さあ、読めばわかるだろう」というのでは、やはりいささか不親切に過ぎるのではないか。同時代的なであればそれでもいいだろうが、古典についていえば、その立ち位置の意味合いや方向性についての最小限の説明は必要となる。そんなわけで、このに関

    〈村上春樹 特別エッセイ〉こんなに面白い話だったんだ!(全編)|『フラニーとズーイ』J.D.サリンジャー、村上春樹 訳|新潮社
    akihiko810
    akihiko810 2014/02/26
    サリンジャー
  • 「笑っていいとも!」と有吉佐和子、三十年目の真実/樋口毅宏|新潮社

    タモリ論』(新潮新書)を上梓してから五ヶ月が経過した。おかげさまで書は書店に並ぶ前から増刷がかかり、小説家を業としている私にとって初めてのベストセラーとなった。 反響は予想以上のものだった。タレントやテレビプロデューサー、放送作家といったテレビの作り手側から、お笑いに詳しいと自任するマニアまで、賛否両論の声を頂いた。これまで小説を七冊書いてきたが、身に余るほどの称賛の一方で、貶す人はとことん罵倒するので、デビューから四年、その手の免疫はできていた、と思っていた。しかし今回ばかりは桁が違っていた。ツイッターで見過ごせない誹謗中傷をしてくる人に憤りを覚え、直接相手にはしなくても、それとなく反論したこともあった。小さいな俺と思った。 その間、幾つもの取材に応え、ラジオにも出演した。テレビ局から出演依頼があったが、弱者を嘲笑する、もっとも嫌いなタイプのバラエティ番組だったため断った。

    「笑っていいとも!」と有吉佐和子、三十年目の真実/樋口毅宏|新潮社
  • 第23回三島由紀夫賞 受賞者自身による【略歴】- 東浩紀|新潮|新潮社

    第23回三島由紀夫賞 受賞者自身による【略歴】 東浩紀 一九七一年東京に生まれる。成績がよかったので筑波大学附属駒場に通う。また成績がよかったので東大文Iに進学する。このままでは法学部に行くことになるぞ、という時期になりようやく真剣に将来について悩みはじめる。二〇歳の秋、法政大学で教鞭を執っていた柄谷行人のもとに人生相談に行くが、阪神の話しかされず、一念発起して書いた文章が人生最初の評論。それが意外なことに『批評空間』に掲載されることになり、舞い上がって悩むのを止める。快調に大学院に行き博士号を獲得。博論と同じ文章を出版して一九九八年にデビュー。同年直前に結婚もしており順風満帆に思えたが、人生について考えてこなかったツケがついに回り、遅れたアイデンティティ危機に陥る。そもそもおれ、思想とか評論とか好きじゃなかったんじゃね?的な気分になり批評空間派を離脱。流浪のサブカル漫遊の旅に出る。二

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