オフィス中央に置かれた大型のディスプレー。出社した社員たちが、それぞれ自分のスケジュールを確認する。「今日の仕事は……。9時から11時まではコールセンター、11時から14時はパートナー企業と交渉して、14時から16時はヘルプデスクのメール対応か。最後の16時~18時は製品の出荷作業だな」 顧客のサポートから営業、さらには出荷作業まで、まったく関連性がないと思われる業務を1人の社員が次々とこなしていく。最短2時間で“人事異動”となることもザラ。これこそ、ジャスダックに上場する日本通信が採用する人事システム「クルーシステム」の働き方だ。最近では米国海軍の関係者も注目し、「クルーシステムを説明してほしい」と、東京・虎ノ門に本社を置く日本通信を訪れている。 日本通信はNTTドコモなどのネットワークを利用して、各種のモバイル通信サービスを提供する「MVNO(仮想移動体通信事業者)」の先駆け的存在だ。