走ることについて正直に書くことは、僕という人間について(ある程度)正直に書くことでもあった。途中からそれに気がついた。だからこの本を、ランニングという行為を軸にした一種の「メモワール」として読んでいただいてもさしつかえないと思う。 ここには「哲学」とまではいかないにせよ、ある種の経験則のようなのもがいくらか含まれていると思う。たいしたものではないかもしれないが、それは少なくとも僕が自分の身体を実際に動かすことによって、オプショナルとしての苦しみを通して、極めて個人的に学んだものである。汎用性はあまりないかもしれない。でも何はともあれ、それが僕という人間なのだ。 『走ることについて語るときに僕の語ること』(村上春樹著・文春文庫・pp.6-7) 2015年1月にWorkFlowyをProアカウントにして、あっという間にWorkFlowyの深い段差にはまりました。ここ1ヶ月少々の私の興味関心は「