「政治なんて、わけのわからないものだ」と、今でもそう考えている。 子供の頃にテレビで目にした「政治家さん」の話は難しくてよくわからないし、学校で学んだ「社会」や「公民」の授業は形式的すぎてつまらなかった。どこの議員さんが失言をしたとか、お金の問題がどうだとか、ニュースや新聞で取り上げられるのはそうした「失敗」ばかり。 成人してやっとこさ手にした選挙権も、持て余してしまっている。仕事で忙しい中で立候補者と公約を確認し、読み込んでもピンとこない。じゃあ話を聞けばいいかしらんと街頭演説に足を運んでも、ガラガラの声を張り上げ公約を繰り返し「清き一票」を求められるだけ。 なるほど、わからん。それもこれも多分、自分の頭が悪いせいなんだろう。これまでずっと「むつかしいもの」として関わることを避けてきた「政治」に参加する資格なんて、きっと自分にはないのだ。 わからないなら、詳しい人に任せればいい。街中を歩