ユーモラスで考えさせられる研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」2016年版が9月22日(米国時間)に発表され、日本の研究者が認識学(知覚)賞を受賞した。これで10年連続で日本人が受賞したことになる。 受賞したのは「股の間からものを見ると見方が変わるか」を研究し、実際より小さく見える「股のぞき効果」を実証した立命館大教授・東山篤規(あつき)さんと大阪大教授・足立浩平さん。授賞式は米マサチューセッツ州ケンブリッジのハーバード大で開催された。 東山篤規立命館大教授が授賞式に臨んだ 人は前かがみになって股の間から後方を見ると、天地が逆さまになり、直立して見る景色とは異なり遠くのものが小さく、かつ手前にあるように見える。日本三景の一つといわれる「天橋立」(京都府)では昔から「股のぞき」をして景色を楽しむ風習があるが、まさにその効果を真面目に研究分析。人は姿勢の変化で視覚に影響するとして2006年に論文