<くらしナビ・環境> 小型家電に使われるリチウムイオン電池が原因とみられる火災が各地のごみ処理場などで相次ぐ。発火リスクが高いのに、分別されずプラスチックごみとともに捨てられるケースも目立ち、自治体などは「まるで地雷」と苦慮する。 ●「不燃物」に混入 7月中旬の朝、東京都武蔵野市のJR武蔵境駅近くの住宅街で、市の委託でごみを収集する「武蔵野美装」の清水秀晃さん(48)は、ごみの中にリチウムイオン電池がないか目を光らせていた。中身をはっきり確認できなければ、ごみ袋を開けて確認する。 「燃やさないごみ」の収集日。駅前の区画を約1時間回っただけで、ごみに紛れた電話の子機、電動歯ブラシ、携帯電話などから10個ほど見つかった。「生活に身近なものだからこそ、これだけ見つかる」と清水さんは説明した。