Google App Engine Standard Environment(昔からある方のGAE環境)で使われているコンテナ技術がBorgと呼ばれるGoogle独自の実装である、というのは既に公開情報になっています1。一方で、その上でどんなバイナリが動くのか、どのlibcが採用されているか、などの情報は意外と表に出てきていません。今回その正体らしきものが見えた気がするので紹介します。 推測:GAE Standard Environmentのサンドボックス環境はNaClである 根拠らしきものは後で示しますが、GAE Standard Environmentは普通のLinux環境ではなく、Google Native Client (NaCl)というGoogle独自のサンドボックス基盤の上で動いていると考えられます。 NaClは一般にはGoogle Chrome上でネイティブバイナリを動かすた