日本公認会計士協会が、情報サービス業における監査上の問題を指摘し、報告書を発表した。どのような問題と影響があるのだろうか──日本公認会計士協会に伺った 日本公認会計士協会が、IT関連企業の監査を厳格化する方針を打ち出した。 2004年12月に約10人のメンバーでプロジェクトチームを立ち上げ、大手監査法人のIT専門家からのヒアリング、事例分析などを実施。その成果として、今年3月15日に「情報サービス産業における監査上の諸問題について」(参照:日本公認会計士協会サイト)と銘打った報告書を公表した。 この背景には、情報システム開発・販売会社メディア・リンクスが、架空取引で大阪地検特捜部に告発され、大阪証券取引所 ヘラクレスの上場廃止に追い込まれるなど、IT関連企業の不祥事が相次いだ事情がある。IT関連企業の会計処理の在り方が問題視されてくると同時に、監査に当たる公認会計士サイドとしても早急な対応