自身のパワハラを告発した職員を探索し自死にまで追い込んだ兵庫県の斎藤元彦前知事―。斎藤氏は知事選(17日投開票)に再出馬し、支援者らがSNSなどで「パワハラはない」と偽情報を拡散しています。本紙は、斎藤氏の複数のパワハラ事案について、その存在を裏付ける公文書を入手。県政を私物化する要求や、県イベント参加者を“仕込む”などの指示が、斎藤氏の言葉として記録されていました。(本田祐典) 斎藤氏の「指示」 公文書を入手 斎藤氏のパワハラをめぐっては、告発文書を作成した県幹部が抗議文を残し7月に死去。県議会の県職員アンケートで回答者の4割がパワハラを見た・聞いたと回答しています。 しかし、維新などは当初、斎藤氏を擁護。世論に押されて県議会全会一致で知事不信任決議(9月19日)をあげた後も、維新・自民に擁護論がくすぶっています。 本紙はパワハラを公的記録で検証するため、斎藤氏の指示に関する文書を県に開