組織のパフォーマンスは、従業員どうしの交流が盛んであればあるほど向上することがウェアラブル機器のデータから実証された。そしてコミュニケーション活性化施策で重要となるのは、交流によって他者を助けている従業員に損をさせないことだ。本誌2015年3月号の特集「オフィスの生産性」関連記事。 職場における従業員の最も重要な行動は、他者との交流だ。これは私がグレッグ・リンゼーおよびジェニファー・マグノルフィとの共著でHBRに寄せた特集論文、「仕事場の価値は多様な出会いにある」の主要テーマである。確証のない一般論、あるいは誇張に満ちた学説と思われるだろうか? さにあらず、これは企業で働く人々に装着してもらったセンサーから得た知見である。 我々はウェアラブル機器を通して、従業員がお互いにどのように対話の機会を持つのか、誰がどの相手と会話するのか、オフィス内をどのように動き回るのか、そしてどこで時間を過ごす