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ブックマーク / keiichirohirano.hatenablog.com (3)

  • 巧みに生きるか、善く生きるか、…… 平野啓一郎公式ブログ

    公開時の宣伝用に何かコメントをもらえないかと、『善き人のためのソナタ』という映画のDVDが配給会社から送られてきて、週末に観たのですが、これが当にいい作品でした。 詳しくはこちらをどうぞ。 http://www.yokihito.com/ 内容は深刻ですが、がんばって見なきゃいけないという感じがなくて、色々なことを考えているうちにあっという間に時間が過ぎてしまいます。その意味でも、見せる技術が高い映画だなと感心しました。 この映画のテーマは、僕なりにザックリと解釈すれば、「人は巧みに生きるべきか、それとも、善く生きるべきか」ということです。これは、決して冷戦時代の旧東ドイツに限ったことではなく、現代の僕たちにもそのまま当てはまる非常に大きな問題だと思います。 個人的に、この問題について意識的に考えるようになったのは、今月末発売の『あなたが、いなかった、あなた』に収録されている「『フェカン

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  • ドナルド・キーンさんと対談 - 平野啓一郎 公式ブログ

    昨日、というか、もう一昨日ですが、新宿文化センターでドナルド・キーンさんと対談しました。といっても、僕はほとんどインタヴュアーのような感じで、企画の趣旨に添って、主に三島由紀夫についての個人的な思い出なんかを伺ったんですが。 キーンさんとは初対面だったのですが、会場入りが早くて、出番までに二時間半くらい雑談していたので、昨日はトータルで四時間弱くらい、お話しさせていただいたような感じです。当は、オフレコの話の方が面白かった気もしますが、これは大体、どんな対談でもそうですね。 キーンさんの日語体験の根源は、二つあって、一つはアーサー・ウェイリーの翻訳から原書へと進んだ『源氏物語』、もう一つは第二次大戦下の海軍時代に、敵の情報分析の一環として翻訳を命じられた死んだ日兵の日記だったそうです。僕はこの話に強い印象を受けました。これは、人間と言葉との関係の二つの極限だと思うんです。一つは、歴史

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  • 平野啓一郎ブログ - web2.0的世界において、「名誉」を守るということについて

    普段、なかなか、このメッセージ欄も更新されないので、たまに何か書くときには、せめて明るい、希望に満ちた話をしたいが、今日の話題は、私がこの6年間、一度も語ってこなかった極めて不愉快なとある出来事についてである。内容が内容だけに、冷静に書くことは難しいが、それでも私は、今という時は、これについて語る時だと考えている。 きっかけは、wikipediaだった。私は普段、何かについてネットで調べようという時、恐らくは多くの人と同じように、直接wikipediaに飛ぶということはなく、大体、検索してみて、ついでに引っかかったwikipediaも見てみるというくらいである。内容は、今はまだ玉石混淆で、非常に洗練されたレヴェルに達している項目もあれば、あまり有益な情報が掲載されていない項目もある。当然のことながら、私は自分の名前を検索することはないから、wikipediaの自分の項目がどうなっているのか

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