環境保護団体「グリーンピース・ジャパン(GP)」メンバーによる鯨肉窃盗事件で、青森県警と警視庁に逮捕されたGPの海洋生態系問題担当部長、佐藤潤一容疑者(31)らが青森市の宅配便配送所から鯨肉が入った荷物を盗み出した際、関係者とみられる英国人男性が同行していたことが21日、分かった。 GP側はすでに、捜査当局に対し、英国人男性を来日させて青森に同行した−などとする上申書を提出している。捜査当局は鯨肉の持ち出しが組織的に行われた可能性があるとみて、パソコンなど家宅捜索の押収物の分析を進め、同行の目的やGPとの関連などを調べている。 上申書は佐藤容疑者らの逮捕以前に、青森県警などに提出されていた。 同県警は21日、窃盗容疑などで佐藤容疑者ら2人を青森地検に送検。調べに対し2人は「調査捕鯨船乗組員による鯨肉横領の証拠を確保するため持ち出した」と供述しているという。