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  • 糖尿病との闘いに心強い味方(発芽玄米): 健康書籍ふるさと文庫

    糖尿病が起こるしくみ 高血圧とならんで、いま日で増えているのが糖尿病です。 糖尿病は、すい臓で作られるインスリンというホルモンの分泌が減ったり、その働きが鈍ることで発生します。 インスリンが充分に働かないと、事でとった糖を体内でうまく利用できなくなって、血液中に糖がどんどん残留し、血糖値が上昇してきます。 そうした状態が長く続けば、血管はぼろぼろになってさまざまな合併症が引き 起こされてきます。網膜症や腎症、神経障害はその代表で、心臓病や脳卒中も発生しやすくなります。 高血圧同様、糖尿病を治す特効薬はなく、地道な事療法で血糖値をコントロールしていくほかないのが現状です。 一ヵ月で血糖値がぐんと下がった! 糖尿病の事療法にも、ぜひ取り入れたいのが発芽玄米です。 例えば、私の知り合いで糖尿病に悩んでいた人が、発芽玄米をはじめてわずか一ヵ月で、血糖値が一九〇から一二八に、ヘモグロビンA

  • 食物繊維の補給源としても最高(発芽玄米): 健康書籍ふるさと文庫

    物繊維の健康効果 発芽玄米は、物繊維の補給源としてもすぐれています。 物繊維は、かつて私たちの健康に関係しない、物中の「カス」のように思われていました。 しかし近年の研究で、さまざまな健康効果が明らかになり、いまや五大栄養素に次ぐ「第六の栄養素」としておおいに注目されています。 物繊維には、水溶性のものと不溶性のものがありますが、まず不溶性のもの は、大腸でカサを増して腸壁を刺激し、ぜんどう運動を強力に促します。このとき、腸内の有害な物質を吸着して、体外へ一緒に持ち出すことも知られています。 ですから、不溶性の物繊維を積極的にとっていると、便秘の解消に役立つとともに、大腸がんの予防にもおおいに有効です。 また、便通がとどこおると腸内の腐敗(悪玉菌の増殖)を招いて、大腸がん以外にもさまざまな病気を誘発したり、美肌を損ねる原因になります。便通を促す不溶性の物繊維の摂取は、そうした

  • 話題の注目成分「ギャバ」が豊富(発芽玄米): 健康書籍ふるさと文庫

    神経の興奮を抑え、脳の血行を促す 発芽玄米には、からだにいい有効成分がぎっしり詰まっています。 まず注目したいのが、ギャバ(GABA)です。ギャバは、アミノ酸の一種で、正式名を「γ―アミノ酪酸」といいます。 じつは、私たちの体内にもギャバは存在していて、特に脳に多く存在し、抑制系の神経伝達物質として神経の興奮を抑える働きをしています。 このギャバを積極的に補給すると、高い血圧が下がったり、動脈硬化が抑えら れたり、脳の血行がよくなって脳細胞の活性化に役立つことが、古くから知られています。 そのため、ギャバの誘導体は、脳卒中の後遺症、脳動脈硬化症による頭痛、耳鳴り、意欲低下などの治療薬としても使われてきました。 現在では、左頁の図のように、さらに幅広い症状に対して、ギャバが効果を発揮することがわかっています。 発芽玄米は最高のギャバ補給源 発芽玄米は、ギャバの宝庫です。 発芽玄米には、玄米の

  • スーパー玄米「発芽玄米」とは: 健康書籍ふるさと文庫

    縄文時代から常されていた? 発芽玄米とは、文字どおり発芽した玄米のことをいいます。 玄米はイネの種子なので、一定の条件下で水に漬けておくと簡単に発芽します。 そのため、かつて日で玄米が一般的にべられていた時代には、玄米をといだあと、水に漬けておく過程で芽が出て、それを無意識に炊いてべることが決してめずらしくなかったと考えられます。 そもそも、日に米が伝わった当初から、発芽した玄米がべられていた形跡 があります。玄米は、約三十二℃のぬるま湯に、二十二時間ほど浸すと発芽しはじめますが、縄文時代後期の人々は、玄米を一昼夜ぬるま湯に漬けてから炊飯していたらしいことがわかっているのです。 一昼夜ぬるま湯に漬けて、発芽状態になった玄米を炊くと、ふっくらとやわらかく炊き上がります。それを当時の人々は経験的に知っていたのでしょう。 古くて新しい発芽玄米の復活! その発芽玄米が、二十世紀末に再び

  • 赤米の苗を育てる(古代米): 健康書籍ふるさと文庫

    種蒔きの準備 一般に種蒔きは、寒い地域は早く、暖かいところは遅いのですが、標準的には4月下旬から5月上旬に種を蒔けば良いでしょう。 まず、種籾の中の不良籾を取り除きます。一般の米の栽培では、塩水選といって、種籾を塩水の中につけて浮くもの、つまり空籾や不良籾を除きます。しかし赤米の場合はふつうの水で充分です。適当な容器に水を入れ、種籾を浸します。かき混ぜても沈まない不良籾だけ取り除きます。 それから、選別した種籾を1週間ぐらい水に浸します。水は毎日取り替えてください。すると、籾はハト胸状態になり、芽が出かかり、種蒔き可能となります。籾を網の袋に入れておくと水を取り替えやすいので便利です。 種を蒔く 適当な容器に土(どんな土でもよい)を入れ、充分に水で湿らせます。土の深さは5センチもあれば充分苗は育ちます。種を蒔いて、上から種籾が隠れる程度に乾いた土で覆います。軽く指で押さえて土の中に押し込ん

  • わが国の稲の栽培起源は(古代米): 健康書籍ふるさと文庫

    の稲の栽培はいつから? 約20年ぐらい前までは、弥生時代前期頃から、稲の栽培が始まったとされていました。ところが、近年の各地の遺跡の発掘調査で、多くの米に関する遺物が出土し、籾や炭化米、さらに籾の圧痕などを総合的に調べていきますと、どうやらそれ以前までさかのぼる可能性も出てきました。 ごく最近の例では、平成4年3月に、約3000年前(縄文時代後期)の籾の圧痕のついた土器片が、岡山県総社市の南溝手遺跡で見つかりました。米の存在を示す国内最古のものです。土器を焼く前の粘土に混じっていたものと思われます。 この稲が日国内で栽培されたものか、外国から入ってきたものかはわかりませんが、わが国における稲の栽培起源が、縄文時代後期あるいは中期にまで遡りそうです。 日への米の渡来ルート 日に米が伝わった経路については、稲の栽培が世界のどこで始まったかということに密接に関係していますが、「雲南・ア

  • 稲の栽培はいつどこで始まったか【古代米】: 健康書籍ふるさと文庫

    稲の栽培が始まったのはどこ? 稲は世界的に見ても、広範囲に栽培され、活用されているたいへん重要な用植物です。 私たちが毎日べている米の栽培の発祥地については、西アフリカに分布するものを除いて、中国南部の西江の上流地域から、さらに西方のインド東部にかけて広がる、「雲南・アッサム地域」というのが、これまで定説のようになっています。その地域から、東に西に、そして南にその栽培の輪が広がっていったというのです。 最近、これまでの「雲南・アッサム」起源説と異なる、長江下流域が起源であるという説が発表され、話題となっています。これは遺伝学的な方法で調べたもので、これまでの雲南・アッサム説が覆されるかもしれません。 稲の栽培が始まったのはいつ? 米の栽培の開始時期については、アジア各地の古い遺跡の発掘調査で、多くの籾や米が出土しており、それらは紀元前5000年から7000年までのものも含まれていること

  • 古代米の定義: 健康書籍ふるさと文庫

    「古代米」というのは、正確には、古代遺跡等の発掘によって出土する籾や炭化米、さらには籾の圧痕など、文字通り「古代の米」のことをそう呼んでいますが、ここでは、広義に解釈して、「稲の原種である野生稲の特徴を受け継いでいる米」というように定義することにします。 現代の米と違って、「草丈が長い」「長い芒を持っている」「生育期間が長い」「収穫量が少ない」等の特徴のほか、荒れ地や痩せ地でも育つといった 「生命力が旺盛である」というのが最大の特徴と言えます。 籾一つひとつには、針のような、鮮やかな赤色の芒を持つものが多く、また、玄米も赤褐色を呈するものが多いのですが、それらを総称して、「古代の赤米」と呼んだりしています。 玄米の色が黒色の米は「黒米」と呼ばれ、精米して紫色になったものは「紫米」と呼ばれたりしています。 現在、このような赤米・黒米等の古代米が、トレンディーな米として注目されているのです。

  • シソの解毒作用: 健康書籍ふるさと文庫

    宮崎安定による「農業全書」のなかで、シソは「生魚に加えれば魚毒を殺す」とあります。また、シソには「殺菌・解毒作用」があるから、刺身と一緒にべるとあたりしないとも言われています。 しかし文では、シソには解毒作用はないといいました(30ページ参照)。一体どちらが正しいのでしょうか? 答えは両方とも正しいといえます。なぜなら、解毒作用はシソの葉に含まれる香りの成分によるもので、シソの葉エキスはシソの抽出液であり、この香りの成分(ペリルアルデヒド)を除いたものだからです。シソ特有の香りを除去した理由は、ペリルアルデヒドには殺菌・解毒作用がある半面、接触性のアレルギー性皮膚炎の原因と考えられる物質だったからです。 一つの葉の中にアレルギーの原因となる物質と、アレルギーを抑える物質の両方を含んでいるとは、不思議な植物です。 ちなみに、ペリルアルデヒドを除去したシソの葉エキスの薬効の強さは、殺菌・

  • 解熱作用もあり傷の治療にも期待(シソの葉エキス): 健康書籍ふるさと文庫

    副作用なく赤ちゃんにも安心 夏になると体中に湿疹のできた赤ちゃんをよくみかけます。お母さんにしても、掻いてやるわけにもいかず、かといって赤ちゃんに強力な薬を塗っても大丈夫なのか心配で迷うところでしょう。 前述しましたが、シソの葉エキスはもともとべ物であるため、安全性が高いものです。このため大人だけでなく、赤ちゃんの湿疹や病人の床ずれなどにも安心して使うことができます。 ゆるやかに熱を下げるので安心 シソの可能性はアレルギー性疾患の治療だけにとどまりません。「解熱剤」としての使用が可能なのです。 すでに述べたように、発熱とは、体の免疫機能が侵入してきた外敵と戦っているために起こる、きわめて正常な状態であり、TNFが順調に働いている証拠です。ですから、〝微熱〟程度で薬に頼って熱を下げようとすることは、せっかく外敵と戦っている〝戦闘能力〟を放棄させているような一面もあります。 しかし、シソの葉

  • シソの成分の特徴: 健康書籍ふるさと文庫

    シソには薬効がある もともとシソは中国、ビルマ、ヒマラヤが原産とされています。日では平安時代以前から栽培されていたようです。昔から民間薬として使われており、魚などの中毒のときに煎じて飲んだり、生のままべていました。 現在、日では愛知や和歌山、群馬、静岡、北海道を主に全国で栽培されており、種類も豊富です。代表的なものは紫色をした「赤ジソ」と、緑色した「青ジソ」ですが、ふつうシソといえば、前者を指します。このほか、葉の縮れた「チリメンジソ(花ジソ)」「チリメンアオジソ」、葉の表面は緑色で裏が紫色の「カタメンジソ」などの種類があります。 ところで、書で述べている薬効を持っているシソは赤ジソに限らず、チリメンジソ、青ジソ、カタメンジソの全てにあります。 漢方薬として力を発揮 シソはその昔から漢方薬として力を発揮してきています。葉は蘇葉、実は蘇子といわれ、発汗、解熱、精神安定、咳止め、鎮痛

  • アレルギーは抗原抗体反応の異常?(シソの葉エキス): 健康書籍ふるさと文庫

    定義の複雑なアレルギー 〝シソの葉エキス〟がアトピー性皮膚炎をはじめとするアレルギー疾患に効果のある理由は、第二章で詳しく説明します。まずは、そもそもアレルギーはどうして起きるのか、そのメカニズムを理解していただきたいと思います。 一口にアレルギーとよく言いますが、定義は難しいものがあります。あえて一言に記すならば、「人体に侵入した有害要因を拒絶する反応が、必要以上に強い(過敏な)ため、生体に病的影響を及ぼした現象」といったところでしょうか。 ですから、アレルギーとはその現象全般を指すのであって、拒絶反応の起こる部位で呼称はいろいろ変わります。鼻の粘膜で起こればアレルギー性鼻炎となり、皮膚なら湿疹・アトピー、呼吸器なら喘息・花粉症、同様の体で結膜炎、胃炎、口内炎…等々すべてアレルギーの一種なのです。 抗体の異常産生が原因 いま述べたアレルギーを起こす有害要因の物質を「抗原」または「アレルゲ

  • 赤ワインは老人の痴呆症予防になる?: 健康書籍ふるさと文庫

    ワイン好きはボケない!? 欧米に多くみられる老人性痴呆症の「アルツハイマー」が赤ワインを飲む人には少ない、という調査報告が一九九七年の春にありました。発表したのはフランスのボルドー大学の神経学者オルゴゴザ博士です。 博士は、ワインの一大産地であるボルドーのある県と、その隣接の県の六十五歳以上の老人(二二七三人)を対象に、三年間にわたって追跡調査しました。 すると、日頃から赤ワインを一日三~四杯飲んでいる人は、まったく飲まない人と比べて、アルツハイマーの発症率が約四分の一にもなっていることがわかりました。また、そのほかの老人性痴呆症についても約五分の一ほどの発症率だったのです。 オルゴゴザ博士は以前にも追跡調査を(五年間)行なって、同様の結果を報告しています。博士らの研究グループでは、これら痴呆症の発症率の低さには、赤ワイン中の抗酸化物であるポリフェノール類が関係していると推測しています。

  • 食後の中性脂肪の増加を妨げる(赤ワイン): 健康書籍ふるさと文庫

    後は中性脂肪が増加する 経口(事から)摂取した脂肪は、腸管で吸収された後、リポ蛋白のカイロミクロン(乳状脂粒)となって全身の血液に出現します。ですから、後はとくに中性脂肪が高まることになります。これを「後高脂血症」と呼んでいます。 これまで、血液中のコレステロールや中性脂肪の量を考える時、空腹時(十二時間以上絶)のデータをもとに考えてきました。しかし私達は一日に三回事をするわけですから、後の状態にもっと関心を払う必要が実際にはあるのです。 赤ワインが血中への出現を抑制する 筆者らが行なったネズミとヒトによる実験では、この後の中性脂肪の増加が、赤ワインを摂取することで有意に抑えられることがわかりました。 実験では、ネズミを二群に分けて絶させた後、一方の群には脂肪だけを与え、もう一方には、脂肪と一緒に赤ワイン(十倍に濃縮したもの)を与えて、一定時間ごとに血中の脂質を測定しまし

  • フレンチ・パラドックスの意味する事(赤ワイン): 健康書籍ふるさと文庫

    世界一のワイン消費国 世界的に赤ワインが注目を集めるようになったのは、「フレンチ・パラドックス(フランスの逆説)」と呼ばれる疫学的事実との関連からでした。 フレンチ・パラドックスとは、欧米諸国で高頻度に見られる冠動脈硬化疾患の死亡率と、高い脂肪摂取率(特に動物性脂肪の大量摂取)との間に正の相関が見られているにもかかわらず、フランスにおいては、高脂肪摂取の割に冠動脈硬化疾患の死亡率が低いことを言います。 確かに、フランスの冠動脈硬化疾患の死亡率は十万人当り男性で九四人、女性は二十人と少ないもの。この数は死亡率第一位の北アイルランドの約四分の一、スコットランドの約七分の一に相当します(十三頁参照)。 なぜフランスでは冠動脈硬化疾患の死亡率がここまで低いのか。それは十二頁の図表からも想像できように、赤ワインの関与が昔から言われていました。フランス人が愛飲し、世界一の消費量を誇る赤ワインこそが低死

  • お茶と赤ワインの渋い関係: 健康書籍ふるさと文庫

    多くの種類があるポリフェノール 近年の赤ワインブームは、バブル期のボジョレ・ヌーヴォー(新酒)争奪戦とは違った趣があります。ステイタスとして購入するのではなく、もっと身近な家庭でも飲む「健康的なお酒」として一般に広がっています。そのブームの推進役となった成分が、赤ワインに特に多く含まれている「ポリフェノール」です。 ポリフェノールとは、果実や野菜など植物に必ず含まれている成分で、光合成によりつくった糖分の一部が変化したものです。その分子構造によって多くの種類があり、植物によって含んでいる種類と比率はさまざまです。 たとえば、黒ブドウやブルーベリーなどの果皮の「色素」であるアントシアニンは、ポリフェノールの一種ですが、ブドウが原料の赤ワインの中にはアントシアニンをはじめとして、苦味、渋味成分のカテキン、タンニンなど、数十種類のポリフェノールが含まれています。 お茶の渋みもポリフェノールの一種

  • 見直される木炭: 健康書籍ふるさと文庫

    で最古の木炭は、愛知県喜多郡肱川町、鹿の川にある石灰岩の洞窟から発見されたもので、簡単な工程で作られていました。この洞窟は約三〇万年前の遺跡で、北京原人と同じ時代に木炭を燃料にしていた旧原人が住んでいたと推察されます。 このように歴史の古い木炭ですが、木炭が日で最も多く使われたのは昭和一五年で、生産量は約二七〇万トンにも達しています。昔は燃料として各家庭で使われた木炭も、近頃は焼鳥屋かうなぎ屋で見かけるくらいです。 ところが今、「備長炭」が見直され、燃料以外の用途でも使われだしているのです。ウバメガシという硬い木が原料の備長炭は、硬くて多孔質の性質から、部屋の消臭剤や水道水の浄化に、そしてお風呂に入れて浴用剤として使う人が増えています。 また、備長炭には焼かれた際にミネラルが豊富な灰分が生成しており、これがお湯に溶けだし、温泉のような効果があります。多孔質の備長炭は吸着力があるので、

  • 入浴剤人気もう一つの理由(木酢液): 健康書籍ふるさと文庫

    温泉が健康にいいのは重々承知していても現代人は忙しくて温泉まで行く機会はそう多くはありません。そんな時、家庭のお風呂を簡単に温泉のようにできる入浴剤は重宝なものです。 日で初めて浴用剤が売られたのは以外に古く明治時代で、東京・日橋の津村順天堂(現・㈱ツムラ)が作った「浴用中将湯」でした。 今では多くの会社が入浴剤を販売していて、年間七〇〇億円以上の売上げがあります。製品は無機塩類(芒硝、重曹)、生薬配合が主流ですが、最近になり酵素入りやハーブ入り入浴剤の人気も高くなっています。 入浴剤の売上げが増えている背景には、近年増えているアトピーの治療に使う人が増えていることもあるでしょう。住環境の変化でほこりやハウスダスト、化学物質にアレルギー反応を起こす人が急増していることは周知の通りです。 木酢液がマスコミで取り上げられた理由もアトピーに効果がみられたからにほかならず、入浴剤として人気が出

  • 入浴方法で効果が違う(木酢液): 健康書籍ふるさと文庫

    全身浴と部分浴 湯船に首までつかる「全身浴」の代わりに、湯に手足だけをつける「部分浴」は、浴室に行けないような人でよく行なわれ、部分浴を簡単に出来るような部分浴製品も開発されています。 部分浴とはいっても、お湯につけている部分からの温熱刺激は全身に伝わり血液循環をもたらすので、冷え性や循環器障害の人の入浴法として人気なのです。 また、ハーブや薬草などを入れると足から成分が吸収されるので、効果は一段と高くなります。 アトピーの人は化学物質に敏感なので、入浴剤を入れた部分浴から始めて、自分の肌に刺激のないことを確認してから、全身浴に入浴剤を使うぐらいの慎重さが大切でしょう。 疲労回復にハーブ入り「足浴」 足を温めるだけで全身の血行が良くなり、意外と疲労がとれ、気分も爽快になります。特に香りの強いハーブを入れると適度な刺激があり効果も大です。 バケツなどに湯を用意し、新鮮なハーブ一つかみと荒塩を

  • 入浴で変化する体のはたらき(木酢液): 健康書籍ふるさと文庫

    心臓、血管 入浴すると水圧によって下肢部の血液を心臓に送り込むようになります。その結果、心臓からの心拍出量(血量)が通常の三割ほど増えるとされます。酸素や栄養を体の各組織に多く供給し、筋肉にたまった乳酸などの疲労物質の排泄を促して、疲労回復を早めます。 内分泌器官 ホルモンは生命維持に欠くことができなく、体内の脳下垂体、副腎、甲状腺、性腺などから放出されています。入浴による温熱刺激は内分泌腺を刺激し、一時的にホルモンの血中濃度を高めます。 腎臓 腎臓には体内の水分の調節と老廃物の排泄という作用があります。入浴するとナトリウム利尿ホルモンの分泌により尿量が増えますが、一方、温熱刺激によって腎臓のレニン分泌、アルドステロン分泌され、尿量を減らそうとする作用もあります。 消化器官 四〇℃以上の熱い湯は交感神経を刺激しています。すると、胃液の分泌が抑えられるので、胃酸過多や胃潰瘍の人には良いのです