ギリシャ・アテネの中心街で、「ユーロの死」と題された壁画アートの前を通り過ぎる女性(2015年6月19日撮影)。(c)AFP/ARIS MESSINIS 【6月22日 AFP】債務問題に揺れるギリシャでは、悲観的で暗い経済ニュースばかり報じる新聞にうんざりした国民のメディア離れが進んでいる。一般市民の関心は、日々の生活に残されたものとどうやって折り合いを付けていくかということだけだ。 人々は皆、平常心を保ち、とりあえず前に進む自分なりの対処法を身に付けている。 「昨日、突然ひらめいたの。もうどうでもいいじゃないって。それまでは不安でたまらなかったけど、今はなるようになるって気分よ」。首都アテネ(Athens)で清掃業の仕事をしている50代女性、マリア・マイコポウロウ(Maria Maikopoulou)さんは、ほうきを片手にそう話した。ギリシャがユーロ圏を離脱することになっても何も怖くない