ブックマーク / bijutsutecho.com (16)

  • 座間市役所の庁舎内で「個」を考える現代美術展。鈴木康広「空気の人/分光する庭」が開催中

    座間市役所の庁舎内で「個」を考える現代美術展。鈴木康広「空気の人/分光する庭」が開催中神奈川県・座間市の座間市役所で、現代美術家・鈴木康広の展覧会「空気の人/分光する庭」が開催されている。「断らない相談支援」として、市民の生活の困りごとを受け付けてきた座間市地域福祉課が、孤独や孤立に向き合う相談者たちの個性と向き合うために企画した展覧会だ。 文・撮影=安原真広(ウェブ版「美術手帖」副編集長) 展示風景より、手前が《足元の展望台》 神奈川県・座間市の座間市役所で、現代美術家・鈴木康広の展覧会「空気の人/分光する庭」が開幕した。会期は2月26日まで。なお、展は内閣官房の孤独・孤立対策官民連携プラットフォーム推進事業を活用して開催されている。 展示風景より 鈴木康広は1979年静岡県生まれ。武蔵野美術大学空間演出デザイン学科教授、東京大学先端科学技術研究センター客員研究員。2001年東京造形大

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    altid 2024/02/24
  • 鈴木康広の《はじまりの果実》がストリートファニチャーとして十和田市現代美術館に収蔵

    鈴木康広の《はじまりの果実》がストリートファニチャーとして十和田市現代美術館に収蔵鈴木康広の《はじまりの果実》がストリートファニチャーとして十和田市現代美術館に収蔵された。それに伴い、作品の展示場所は同館の前庭から十和田市民図書館の敷地内へと変更。6月より常設展示されている。 鈴木康広 はじまりの果実 2020 撮影=小山田邦哉 アーティスト・鈴木康広による彫刻作品《はじまりの果実》がストリートファニチャーとして十和田市現代美術館に収蔵された。それに伴い、作品の展示場所は同館の前庭から十和田市民図書館の敷地内へと変更。6月より常設展示されている。 鈴木康広は1979年静岡県出身。日常の見慣れた事象に新鮮な切り口を与える作品によって、世界の見方を問いかける活動を続けているアーティストだ。 鈴木による《はじまりの果実》は、2020年7月に同館で開催されたArts Towada 10周年記念「イ

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    altid 2024/02/24
  • 山口晃が説く、「サンサシオン」の重要性。「いつも照り輝くのはサンサシオン」

    山口晃が説く、「サンサシオン」の重要性。「いつも照り輝くのはサンサシオン」東京・銀座のアーティゾン美術館で開催中の「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山口晃 ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン」。山口晃がセザンヌや雪舟などの作品、そして完全新作のインスタレーションを通して「サンサシオン」(感覚)の重要性を問いかけるこの展覧会について、キュレーターで東北芸術工科大学教員の小金沢智が迫る。 聞き手=小金沢智 構成=橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長) 山口晃 撮影=稲葉真 サンサシオンから敷衍(ふえん)すること ──展では山口さんの作品とともに、セザンヌや雪舟、黒田清輝、浅井忠らの作品が展示されています。なかでもセザンヌは重要な存在だと思いますが、展覧会タイトルにある「サンサシオン」はセザンヌも使っていた言葉であり、フランス語です。日語では「感覚」ですが、展では、展覧会名

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    altid 2023/10/31
  • 学芸員が見た「美術館 学芸員のラップバトルトーナメント」

    学芸員が見た「美術館 学芸員のラップバトルトーナメント」1月9日に岡山県立美術館で行われた前代未聞のイベント、美術館学芸員によるラップバトルトーナメント。開催前から話題をさらっていたこの試みを、同じ岡山県内にある大原美術館で学芸統括を務める柳沢秀行が振り返る。 文=柳沢秀行(大原美術館学芸統括) 私も、美術館やアートを世の中に近づけるための活動を、かなりアレコレとやってきたつもりだが、年末にこの企画を知ったときには、正直びっくり! &にわかには信じ難かった。 まず、岡山県立美術館(以後、県美)の主催事業であること。私の実家(最初に10年務めた館)であり、我が身のやったことを振り返っても、それほど硬い館だとは思わってはいないが、逆に「いきなり、これやる!」というのが偽らざる心情。 次なる理由が、あの県美の200席を超えるホールのステージ上で、作品への愛をラップで語るスキル&度胸がある学芸員が

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    altid 2023/01/13
  • 森美術館の対応に異議。Chim↑Pomが「Chim↑Pom from Smappa!Group」へと改名

    森美術館の対応に異議。Chim↑Pomが「Chim↑Pom from Smappa!Group」へと改名Chim↑Pomが、4月27日を以て「Chim↑Pom from Smappa!Group」へと改名する。その経緯は、森美術館で開催中の「ハッピースプリング」展へ、Smappa!Groupからの協賛申し出だけが美術館に断られたことに端を発しているという。 日を代表するアーティスト・コレクティブとして知られるChim↑Pomが、4月27日を以て「Chim↑Pom from Smappa!Group」へと改名することを発表した。 その経緯は、森美術館で開催中の「ハッピースプリング」展での設営費などを賄うために美術館から協力要請を受け、一部作家側で集めることとなった約1000万円の協賛金にSmappa!Groupからの協賛申し出だけが美術館に断られたことに端を発しているという。 Chim↑P

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    altid 2022/04/20
  • 丹下健三による香川県庁舎が国の重要文化財に指定。戦後の庁舎建築としては全国初

    丹下健三による香川県庁舎が国の重要文化財に指定。戦後の庁舎建築としては全国初丹下健三が設計した香川県庁舎の旧館と東館が国の重要文化財に指定された。戦後の庁舎建築の指定は全国初となる。 香川県庁舎 写真=小池大 今年2月、香川県庁舎の旧館と東館(以下、県庁舎東館)が国の重要文化財に指定された。戦後に建てられた庁舎としては全国初となる。 香川県庁舎 写真=小池大 県庁舎東館は、建築家・丹下健三の設計により1958年に竣工。柱や梁の軸組構造などにより、日の伝統的な意匠を鉄筋コンクリートで表現している。県民に開かれた庁舎とするために1階には執務室がない。ピロティやロビー空間は県民のためのオープン・スペースとして、平日は誰もが出入り可能となっており、また香川県出身の画家、猪熊源一郎による壁画《和敬清寂》も設置されている。 1階ピロティ1階ロビー 建築は世界からも高く評価されており、近代建築

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    altid 2022/03/18
  • 巨大映像で浮世絵の世界に没入する。「浮世絵劇場 from Paris」が角川武蔵野ミュージアムで開幕

    巨大映像で浮世絵の世界に没入する。「浮世絵劇場 from Paris」が角川武蔵野ミュージアムで開幕巨大映像空間へ没入する360度体験型展覧会「浮世絵劇場 from Paris」が、10月30日に角川武蔵野ミュージアムでスタートした。アーティスト集団「ダニーローズ・スタジオ」が浮世絵にテクノロジーとストーリーを掛け合わせてつくった12幕の異なる映像シーンが、巨大な空間に映し出される。 「浮世絵劇場 from Paris」第4幕「海」の展示風景より (C) Danny Rose Studio (C) Kadokawa Culture Museum 角川武蔵野ミュージアムのオープン1周年記念展として、巨大映像空間へ没入する360度体験型展覧会「浮世絵劇場 from Paris」が、10月30日にスタートした。 2018年から19年にかけてフランスで開催され、合計200万人を動員した展覧会「Dr

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    altid 2021/10/30
  • クリスチャン・ボルタンスキーが逝去。歴史や記憶、人間の存在の痕跡を探求

    クリスチャン・ボルタンスキーが逝去。歴史や記憶、人間の存在の痕跡を探求フランスを代表するアーティスト、クリスチャン・ボルタンスキーが逝去した。『ル・モンド』が伝えた。76歳だった。 クリスチャン・ボルタンスキー 撮影=稲葉真 フランスを代表するアーティスト、クリスチャン・ボルタンスキーが7月14日、がんのため逝去した。『ル・モンド』などが伝えた。享年76。 クリスチャン・ボルタンスキーは1944年フランス・パリ生まれ。55年より独学で絵画制作を開始し、58年から約10年間、表現主義的な作品を手がける。68年に写真と映像作品の制作を始め、パリのラヌラグ劇場で初個展「クリスチャン・ボルタンスキーの不可能な人生」を開催。72年に初めて参加した「ドクメンタ5」で、生活空間に残された様々なものを並べた《資料陳列ケース》や、中産階級の家族写真をグリッド状に配置した《D家のアルバム、1939-1964》

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    altid 2021/07/15
  • 解体予定の「中銀カプセルタワービル」カプセルを美術館に。クラウドファンディングが実施

    解体予定の「中銀カプセルタワービル」カプセルを美術館に。クラウドファンディングが実施現在住人の退去と区分所有のカプセル売却が進んでいる、黒川紀章による名建築「中銀カプセルタワービル」。そのカプセルを再活用すべく、クラウドファンディングが行われている。 中銀カプセルタワービル 画像提供(すべて)=中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト 1972年に竣工し、メタボリズム建築として日を代表する存在である「中銀カプセルタワービル」。そのカプセルを再活用するためのクラウドファンディングがMOTION GALLERYにて行われている。 カプセル内部 中銀カプセルタワービルは黒川紀章によって設計されたもので、世界初の実用化されたカプセル型集合住宅。しかしながら建物の老朽化などを理由に、長年、建て替えかカプセルの交換かの議論が繰り返されてきた。そして今年3月、管理組合で敷地売却が決議。現在は住人の

    解体予定の「中銀カプセルタワービル」カプセルを美術館に。クラウドファンディングが実施
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    altid 2021/07/06
  • 大阪中之島美術館の建物が公開。ブラックキューブと巨大な吹き抜けが意味するものとは

    大阪中之島美術館の建物が公開。ブラックキューブと巨大な吹き抜けが意味するものとは2022年2月2日の開館を予定している大阪の新たな美術館「大阪中之島美術館」。その建物内部が報道陣に公開された。真っ黒な外観と巨大な吹き抜けが特徴的な同館の詳細をお届けする。 竣工した大阪中之島美術館 大阪の経済と文化の中心地である中之島に2022年2月に開館する大阪中之島美術館。その建物内部が公開された。 国立国際美術館に隣接するかたちで誕生する大阪中之島美術館は、もともと近代美術館を新たに建設するという大阪市制100周年記念事業のひとつとして、1983年に構想されたもの。90年に準備室が設置されて以降、長期にわたる検討を経て、2013年に中之島に美術館を整備することが決定。19年2月に建設工事がスタートし、今年念願の竣工を迎えた。民間資金を活用するコンセッション方式を取り入れた日初の公共美術館としても注目

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  • GINZA SIXの屋上庭園で「耳で視る」音のインスタレーションを楽しむ。evalaの最新作をチェック

    GINZA SIXの屋上庭園で「耳で視る」音のインスタレーションを楽しむ。evalaの最新作をチェック立体音響システムを新たな楽器として駆使するサウンドアーティスト・evalaの最新作のサウンドインスタレーション《Grass Calls》が、12月1日よりGINZA SIXの屋上庭園にて公開される。 evala《Grass Calls》(イメージ画像) 立体音響システムを新たな楽器として駆使し、国際的に活動するサウンドアーティスト・evala。12月1日から、その最新作のサウンドインスタレーション《Grass Calls》がGINZA SIXの屋上庭園にて公開される。 2016年より、evalaは「音(耳)から世界を見つめ、音から世界をデザインする」をコンセプトに、新たな聴覚体験を創出するプロジェクト「See by Your Ears(耳で視る)」を始動。音楽/サウンドとアートを軸に、新た

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    altid 2020/12/01
  • 草間彌生、ふたつの「ミラールーム」がテート・モダンで長期展示へ

    草間彌生、ふたつの「ミラールーム」がテート・モダンで長期展示へイギリスのテート・モダンは2021年から22年にかけ、草間彌生の代表的なシリーズのひとつである「ミラールーム」を長期展示すると発表した。当初は今年の展示が予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で延期となっていた。 草間彌生 Chandelier of Grief 2016/2018 (C) YAYOI KUSAMA 草間彌生の代表的なシリーズである「ミラールーム」。この作品が、イギリスのテート・モダンで長期展示される。 「草間彌生:インフィニティ・ミラー・ルームズ」と題されたこの展示は、当初2020年の同館開館20周年を記念して予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で延期。新たな会期は2021年3月29日〜2022年3月27日となる(注:3月25日時点でテートは休館中のため展示は未定)。 同展では、草間の実験的なパフォー

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    altid 2020/12/01
  • シミュラークルとシミュレーション

    シミュラークルとは、語源的に「表象、イメージ」の意であるラテン語「simulacrum」に由来し、一般的には現実を別の何かで置き換えたものを意味する。プラトンの存在論において、イデアに劣る模倣を、さらに模倣するものとして望ましくないとされたシミュラークルを、ジャン・ボードリヤールは著書『象徴交換と死』(1976)および『シミュラークルとシミュレーション』(1981)において、それがたんなる模倣の模倣ではなく、現実の記号化の操作であるとし、その重要性を示した。 シミュラークルの歴史的発展は、「前近代」「近代」「現代」における価値法則の変動に対応する。 ルネサンスから産業革命までの「前近代」における価値は、自然および神の恩恵として生じる「自然的価値法則」にしたがうものであった。この時代のシミュラークルは「模造」である。封建的秩序がブルジョア的秩序によって解体された「前近代」では、それまで特定の

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    altid 2020/11/18
  • 「美術館女子」は何が問題だったのか。「美術界のジェンダー格差を強化」「無知な観客の役割を女性に」

    「美術館女子」は何が問題だったのか。「美術界のジェンダー格差を強化」「無知な観客の役割を女性に」美術館連絡協議会と読売新聞オンラインが企画したウェブサイト「美術館女子」がSNS上で大きな批判に晒されている。この企画の問題点を、有識者のコメントとともに分析する。 「美術館女子」のウェブサイト(https://www.yomiuri.co.jp/s/ims/bijyutukanjyoshi01/)より 美術館連絡協議会(以下、美連協)と読売新聞オンラインによる新企画「美術館女子」が、開始早々SNS上で大きな批判に晒されている。 企画は、「読売新聞で『月刊チーム8』を連載中のAKB48 チーム8のメンバーが各地の美術館を訪れ、写真を通じて、アートの力を発信していく」(公式サイトより)というもの。その第1弾では、小栗有以が東京都現代美術館を訪れる様子を画像メインで伝えている。 この企画に対し、6

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  • バンクシーはなぜ「医療従事者への感謝」を風刺画に仕立てたのか? パンデミックの表現とストリートの作法

    バンクシーはなぜ「医療従事者への感謝」を風刺画に仕立てたのか? パンデミックの表現とストリートの作法バンクシーが5月7日に発表した新作《Game Changer》。看護師の人形を手にした子供を描いたこの作品は、新型コロナウイルスと闘うサウサンプトン病院で展示され、オークションにかけられることがわかっている。バンクシーがこの作品に込めた意図とはなんだったのか? バンクシーに詳しい鈴木沓子が読み解く。 文=鈴木沓子 バンクシー Game Changer 2020 出典=バンクシー公式サイトより 2020年5月7日、ロックダウン中のイギリスで、バンクシーが新作を発表した。 新型コロナウイルスの現場で闘う医療従事者を讃える作品が、イギリス南部サウサンプトン総合病院に寄贈された......と報道されたが、これに違和感を感じた人は少なくなかったようだ。 この日のSNSでは作品は「医療従事者への敬意」か

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    altid 2020/05/12
  • イデオロギーでは何も変わらない。 キュレーター・長谷川祐子インタビュー シリーズ:ジェンダーフリーは可能か?(8)

    イデオロギーでは何も変わらない。 キュレーター・長谷川祐子インタビュー シリーズ:ジェンダーフリーは可能か?(8)世界経済フォーラム(WEF)による2018年度版「ジェンダー・ギャップ指数」で、日は「調査対象の149ヶ国中110位」という低順位であることが明らかになったが、日の美術界の現状はどうか。美術手帖では、全11回のシリーズ「ジェンダーフリーは可能か?」として、日の美術界でのジェンダーバランスのデータ、歴史を整理。そして、美術関係者のインタビューや論考を通して、これからあるべき「ジェンダーフリー(固定的な性別による役割分担にとらわれず、男女が平等に、自らの能力を生かして自由に行動・生活できること)」のための展望を示していく。第8回では、一貫して「ポスト・ヒューマン」のテーマに向き合ってきたキュレーター・長谷川祐子に話を聞いた。 構成=杉原環樹 「トランスフォーメーション」展(東

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