【ベルリン小谷守彦】国際原子力機関(IAEA、本部・ウィーン)のグラハム・アンドリュー科学技術担当補佐官は23日、加盟国への福島第1原発の現況報告で、「非常に深刻」としていたこれまでの全体状況の評価を「深刻な懸念が残る」に緩和した。 アンドリュー補佐官は「前向きな展開がいくつかある」とし、1、2、4号機の電源回復を筆頭に挙げ「専門家が評価を下せる、より多くのデータが得られる」と評価した。 また、アンドリュー補佐官は、IAEAが追加派遣した第2陣の放射線量計測チームが日本入りしたと発表。先に活動しているチームとともに、日本政府と協力し合って福島県と東京都で活動する。