戸塚ヨットスクールを取材エリアに持つ東海テレビが、事件当時からの長期取材によって作り上げた迫真のドキュメンタリー映画『平成ジレンマ』が、2011年春より東京・ポレポレ東中野ほか全国で公開される。 訓練生の死亡や行方不明事件を起こし、大きな社会現象を生んだ「戸塚ヨットスクール事件」。当時から一貫して自らの正当性を主張し続けた戸塚宏校長は、2006年に刑期を満了し、スクールに校長として復帰している。 スクールには現在は10名の訓練生が在籍しているが、激しい体罰は影を潜め、かつては不登校や非行など10代が中心だった訓練生も、今は引きこもりやニートなど半数が20代と高齢化。現代日本が抱えるニートの増加と高年齢化という社会現象が、体罰の代名詞だった戸塚ヨットスクールを直撃し、奇しくも現代ニッポンの縮図となっている。 同作は今年5月に東海三県で放映されたテレビ番組をもとに、未公開シーンを加えた再編集を