Asteriskと携帯電話を組み合わせることで,便利な使い方ができる。加入電話網やIP電話網からの外線着信を,電話番号に関係なくすべて携帯電話側に転送するなどの使い方だ。さらに携帯電話事業者の定額サービスを活用すれば,転送区間の通話料を定額にすることも可能だ。Asteriskと携帯電話を接続する機能は開発途上だが,筆者が実際に試した例を基に現段階で分かっていることをリポートする。 前回はAsterisk 1.4の機能について紹介した(第17回の記事)。今回はAsteriskの将来について解説することにしよう。将来といっても遠い未来の話ではなく,おそらくは次期メジャー・バージョンで取り入れられるか,もしくは現バージョンに途中から取り入れられるかもしれない機能だ。 ・携帯電話の定額サービスを使って内線代替 「Asterisk」という名称の由来として,よく言われているのがUNIX系OSの正規表現