鳥取県若桜町の氷ノ山で、県の絶滅危惧(きぐ)種に指定されているホンドモモンガの写真撮影に「氷ノ山自然ふれあい館響の森」スタッフが成功した。県によると、ホンドモモンガは本州や四国、九州に生息しているが、県内での目撃は非常に少ないという。 同館の岡田珠美さん(32)とボランティアスタッフの鳥取大農学部4年木村友美さん(23)が5月22日午後2時ごろ、近くの食堂の屋根付近にいる2匹を見つけた。このうち体長約10センチの小型の1匹が地面に飛び降りたので捕まえ、撮影して逃がした。もう1匹は屋根からそのまま姿を消した。 モモンガはリスの仲間で、前脚から後ろ脚にかけて飛膜があり、滑空することで知られる。岡田さんは「最初は鳥だと思ったが、近づいてみるとモモンガで驚いた」と話していた。