2019年12月9日のブックマーク (2件)

  • 『天然知能』(講談社) - 著者:郡司ペギオ幸夫 - 中村 桂子による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

    著者:郡司ペギオ幸夫出版社:講談社装丁:単行(ソフトカバー)(256ページ)発売日:2019-01-12 ISBN-10:4065145139 ISBN-13:978-4065145135 外部を招き入れて理解を実現著者の名前を見ただけで難しかろうと敬遠するのが無難とわかっていながら今回はあえて取り上げる。「天然知能」という言葉で、私が生きものの感覚として大事にしていることを論理的に考えてくれているのではないかと感じたからである(間違いでないことを願いながら)。 近年話題の人工知能の対義語としては自然知能を考えるのが通常だが、著者はそこに天然を持ち込む。世界に対する対処の仕方を身近な生きものへの向き合い方によって人工・自然・天然の三つの知能に分けるのだ。人工知能は、自分にとっての用途、評価を明確に規定し、その上で対処する。自然知能を著者は「自然科学が規定する知能」とする。私は生きものであ

    『天然知能』(講談社) - 著者:郡司ペギオ幸夫 - 中村 桂子による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
    amieparfum
    amieparfum 2019/12/09
    ペンギンが好きで子どもの名前につけようとしたら妻にたしなめられたので、自分につけたらしい。
  • 『つけびの村 噂が5人を殺したのか?』(晶文社) - 著者:高橋ユキ(タカハシユキ) - 武田 砂鉄による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

    著者:高橋ユキ(タカハシユキ)出版社:晶文社装丁:単行(292ページ)発売日:2019-09-25 ISBN-10:4794971559 ISBN-13:978-4794971555 「いったい、この村はなんなのだ」――二〇一三年七月、わずか一二人が暮らす山口県の限界集落で、一晩のうちに五人が殺害される事件が発生。その集落で唯一、他の村民と交流せず、決まった時間に窓を大きく開け放って歌声を響かせていた「カラオケの男」。凶行に及んだ男は、家のガラス窓に貼り紙を残していた。 「つけびして 煙り喜ぶ 田舎者」。この不審なメッセージは犯行予告と捉えられていたが、真相は異なっていた。犯人は「集落の村人たちから〝村八分〟にされていたのではないか」との疑いを抱えながら、著者は現地を繰り返し訪問する。限られた人々から、無数の噂が流れ込んでくる。 そして浮上する、別の放火事件。かつて存在していたという「夜

    『つけびの村 噂が5人を殺したのか?』(晶文社) - 著者:高橋ユキ(タカハシユキ) - 武田 砂鉄による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
    amieparfum
    amieparfum 2019/12/09
    「山口連続殺人放火事件を再考。起きたことを隅々まで体感し直そうとする地道な姿勢が、事件を再度揺さぶる」