このマンガ好きだったらこの小説読んでみなよー。この小説が面白いんなら、このマンガ、絶対おすすめ。そんなふうにおもしろい本の世界を倍々でひろげていきます。おお、二桁ですよ! な第10回は、キュートでたまらん死神さんマンガと小説を! 「死神」。 三日月形の大鎌を手にし、黒いマントを羽織ったりする骸骨の姿が思い起こされます。不吉です。 骸骨に象徴される死神像の起源は、中世ヨーロッパまで遡ります。14世紀半ばに猛威を振るった黒死病(ペスト)により、ヨーロッパ全土で3500万人の死者が出たといわれています。死の恐怖から逃れるため、人々は半狂乱になり、倒れるまで踊り続けました。これを「死の舞踏」(ダンス・マカブル)といいます。 のちの芸術家たちが「死の舞踏」を絵画にした際、誰かれなく訪れる死の擬人化として、踊る骸骨などが描かれました。これが現在の死神像のもとになったわけです。16世紀のフランドル