tubuyaki | 蟻たちはその小ささによって生き残った蝶たちはその軽さによって傷つかなかったしなやかな言葉もまた大地震に耐えるだろうだが今は言葉を慎んで私たちのうちなる沈黙の金を四大に伏した者たちに捧げよう四川大地震のときに谷川俊太郎さんが書かれた詩です。先日谷川俊太郎さんご本人の朗読を聴くことができました。講演会はずいぶん前に予約していたのですがまさかこんな大災害が起こるとは思ってもいなくて。恵まれた幸運に感謝します。四川のときはすぐに詩が書けたれど、今回は書けなかった。やっぱり四川の災害は自分にとって遠かった。近すぎると何も、書けない。そうおっしゃってました。この中の「私たちのうちなる沈黙の金」はね。義援金のことなんだよ、とも。その日は練馬美術館へ鹿島茂コレクションのグランヴィル展を観に行った帰りでした。あまりの絵の巧さと毒々しさ。国芳の鳥獣戯画以上の禍々しさ。コレクション数も想像