KERA版「グッドバイ」は、太宰治の未完の小説「グッド・バイ」から想を得て、複数の愛人を持つ編集者とかつぎ屋のキヌ子を軸に描いたKERA・MAPの新作。第23回読売演劇大賞にて最優秀作品賞を受賞したほか、キヌ子役の小池栄子が最優秀女優賞、KERAが優秀演出家賞に輝くなど話題を呼んだ。 劇団tsumazuki no ishi主宰・寺十吾演出の「グッドバイ」は、やはり太宰の「グッド・バイ」をベースに、8人の愛人を持つ大学教授と若く美しい娘を軸にした北村想の新作戯曲。シス・カンパニーが北村とともに手がける「日本文学シアター」の第1弾として上演され、好評を博した。1つの小説から生まれた2つの新たな物語を、ぜひ続けて堪能しよう。