【北京=白山泉】中国・河南省の地方銀行がネットバンクでの預金引き出しを凍結したのに対し、返金を求めて来店しようとした顧客が、新型コロナウイルス対策を理由に隔離などの強制措置を受ける事案が相次いだ。地元当局が感染対策アプリ「健康コード」を悪用して行動制限をかけ、顧客の抗議行動を抑え込もうとした可能性がある。 中国ではコロナ対策として全ての人の行動経路をビッグデータで管理している。感染リスクの高い場所に行っていない人はスマホアプリ上で「緑」のコードが表示され、ビルや駅などに入れる。一方、感染者や濃厚接触者は「赤」になり、強制隔離される。