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「抗がん剤」治療 制度変更で化学療法ができなくなるクリニック続出の懸念
日本人の死因第1位である「がん」。医療の進歩により、「不治の病」から「治せる病気」に変わりつつある... 日本人の死因第1位である「がん」。医療の進歩により、「不治の病」から「治せる病気」に変わりつつあるが、新たな治療法の登場に伴って、国の制度も大きく変わっている。そうしたなかで、制度が変わったことで“今まで通り治療が受けられない”という声が聞こえてきた。一体何が起きているのか。 10月がタイムリミット 東京近郊に住む70代のAさんは今年初めに多発性骨髄腫で医大附属病院に入院し、抗がん剤による化学療法と免疫療法を受けた。退院後は月1回、自宅近くのクリニック(診療所)に化学療法に通っている。経過は順調でホッとしていた。その矢先のことである。 主治医から突然、こう告げられた。 「この秋からうちでは治療ができなくなるかもしれません。その時はどうされますか」 いきなりのことで言葉が出なかったという。 医師から聞いた話によると、きっかけは今年4月の「診療報酬改定」だ。厚労省は、がんの化学療法を行なってい
2022/06/15 リンク