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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/FUKAMACHI (39)

  • 深町秋生の序二段日記

    ぶらぶらと自分の街を歩いていると、なんだか90年代のイギリス映画みたいだなあと思った。 「トレインスポッティング」「ブラス!」「フル・モンティ」「リトルダンサー」などなど。みんな落剥していく地方を舞台にしていたと思う。「ブラス!」なんかはもう激烈にサッチャー批判をかますド左翼映画おもしろかった。 山形県南陽市のかつて中心地だったところ、500メートル圏内の錆びれ具合がちょっとすごい。もともと廃墟好きなところがあったが、意外と自分の街というのは盲点だったかもしれない。ひとつひとつは大したことなくとも、それが複数に密集していると、なんだかマイケル・ムーアの地元にも負けないなにかがあるなあと。 そんなわけでケータイで適当に撮影してきた。 元ヨークベニマルというヨーカドー系のスーパー。郊外に移転した。落書きもあって、いい感じに熟成している。2年間くらいほったらかし。 ベニヤ板で覆われているのもポ

    深町秋生の序二段日記
    anigoka
    anigoka 2013/09/01
    サイレントヒルが捗るなぁ
  • 2011年03月11日のツイート - 深町秋生の序二段日記

    anigoka
    anigoka 2011/03/12
    ホント、停電って寝るしかないんだよなぁー オール電化してなくてよかったわぁ やっぱインフラは分散化したほうが安パイだなぁ
  • 2010年12月27日のツイート - 深町秋生の序二段日記

    anigoka
    anigoka 2010/12/27
    あーでも蛭子さんや可朝のマクロな狂気も好きだけどツイッターで垣間見れる日ガッキーや複アカ自演野郎の見せるミクロな狂気を眺めるのも好きです(ゾウさんキリンさんメソッド)
  • 石原慎太郎の目指すもの「嫌悪の狙撃者」 - 深町秋生の序二段日記

    とある仕事で、話題の人物・石原都知事のを読み返していた。 石原慎太郎の小説は、肌にあうものが少なく、代表作のひとつ「太陽の季節」も、「どうです! 若者らしいでしょう!」という押しつけがましさが嫌だった。 もっとも昔の青春小説なのだから、そう感じるのもしょうがないけれど、「太陽の季節」に限らず、まず既成モラルへの挑戦というテーマうんぬんの前に、ヨット、ボクシング、モーターボート、ナイトクラブ、親分の息子とつるんで豪遊とか、体育会系で友人自慢な感じが鼻持ちならず、なにかといえば金持ち大学生であったりとか、職業が医者という設定なども気にわなかった。「ヨットなんか知らねえよ、タコ!」というか。 もうひとつの代表作・長編「化石の森」にしても、長すぎて読めなかったが、とにかくドストエフスキーがやりたかったんだろうなあと思った覚えがある。 そんなわけで合わない作品が多いけれど、数年に一度は読み返して

    石原慎太郎の目指すもの「嫌悪の狙撃者」 - 深町秋生の序二段日記
    anigoka
    anigoka 2010/12/13
    無差別殺人より無知蒙昧の衆の王として君臨するほうが確かに破壊効率はいいよねw
  • 史上最強のゾンビ一大叙事詩「WORLD WAR Z」 - 深町秋生の序二段日記

    「ゾンビはええな〜」 その昔、桑名正博がしみじみ言ったそうな。大槻ケンヂ映画エッセイに書いてあった。まあセクシャルバイオレットNo.1でなくても思う。やっぱりゾンビは、いい。 しみじみ思ったのは、今もっともマンガの神様に愛されているであろう花沢健吾の新刊「アイアムアヒーロー」の4巻を読んだからだった。独創的なゾンビアクションにすっかり昂奮してしまった。今月末にはやはりゾンビ最強ゲームの「デッドライジング2」が発売される。そういえばあの小説の感想を書いてなかったなあとあわてて筆をとった。 まだまだゾンビが熱いわけだが、史上最強のゾンビエンターテインメントにして決定版と言いたくなるのがマックス・ブルックスの「WORLD WAR Z」(ワールド・ウォー・ゼット 世界ゾンビ大戦)である。タイトルのとおり、生きた死者の群れに覆われた世界で、あらゆる国の人類がゾンビと全面戦争をするという物語。 どう

    史上最強のゾンビ一大叙事詩「WORLD WAR Z」 - 深町秋生の序二段日記
    anigoka
    anigoka 2010/09/06
    中国から発生ってのが妙にリアルw 読みたい
  • アナーキーな自警団「サマーウォーズ」 - 深町秋生の序二段日記

    日テレで話題のアニメ『サマーウォーズ』を見た。 かなりネットで大評判になった作品であって、いまさらなにを言っても周回遅れ感がつきまとうだろうが、感想を書いておく。テレビ版はかなりカットした部分も多いらしく、とんちんかんな指摘になるかもしれないが。 演出や派手なCGには目を見張ったが、シナリオに欠陥があるのか、思想が受け入れがたいからか、この世界にうまく入り込めなかった。 数学オタクの高校生、小磯健二は数学オリンピック日本代表の座をあと一歩で逃し、しょっぱい夏休みをすごしていたが、マドンナの夏希先輩からバイトを持ちかけられ、一緒に彼女の故郷である長野まで旅行する。なんと婚約者のフリをしてくれとの驚きの依頼で、彼女の実家に行ってみると、そこには何世帯もの大家族が待っているのだった。90歳にもなる夏希の曾祖母で陣内家の当主に挨拶をするが、おりしも仮想空間“OZ”のパスワードを解いてしまったことか

    アナーキーな自警団「サマーウォーズ」 - 深町秋生の序二段日記
    anigoka
    anigoka 2010/08/13
    フィルターを通してでしか世間を眺める機会しかなかった非コミュ世代がコミュ充田舎ファミリーやその世界観を再構築しようとすれば絵空事になってしまう(宮崎パヤオが眉間に皺寄せそうな状況w)のは当然ちゃ当然かも
  • 報道番組を10倍おもしろく見る方法 - 深町秋生の序二段日記

    だいぶ前のエントリだけれど、こちらがおもしろかった。今日はテレビに関する話。 http://d.hatena.ne.jp/nakakzs/20100421(私がBGMつきのニュース番組を信用しない理由 空気を読まない中杜カズサ) ニュースにBGMがつくとびっくりするぐらいに印象が変わるというお話。たとえ悲惨なニュースでも笑点のBGMで幕開けすればかなり和めるところがいい。もちろん殺人だろうが災害だろうが「わはは」とバラエティーにつきものの笑いの効果音が入れば、悲壮感なんか軽く吹き飛んで、見ているこっちも「わはは、めった刺しだって! きゃはは」とつられて笑ってしまう。 むろんBGMだけでなく、ニュースのあらゆるところが変だ。ここ最近でもっとも違和感を覚えたのは「容疑者の供述」みたいなやつ。「ムカついたからやった。誰でもよかった……」なんてナレーション。NHKでもやっている手法ではあるけれど、

    報道番組を10倍おもしろく見る方法 - 深町秋生の序二段日記
    anigoka
    anigoka 2010/05/04
    スナッフビデオにゆる~いBGMが流れるのも同じ理屈だよね(え、そーゆーハナシじゃないの?
  • 台風の目とチャレンジャーらしいアラ「Bootleg」 - 深町秋生の序二段日記

    さてもうじき増刷分も売られるであろう「Bootleg」をいただいて拝読した。この映画評論集は先月6日の大田区産業プラザPiOで行われた文学フリマで話題を振りまいた。 http://news.ameba.jp/domestic/2009/12/52002.html(文学フリマ、約2400人来場 人気作は150冊完売) 開始早々に行列を作り、(周囲のブースに迷惑をかけつつ)一時間で完売。付録としてついた小冊子にid:samurai_kung_fu氏による編集後記が載っていたが、後書きは私に書かせる計画だったという。「え? そうなの?」と驚いた。昨年の夏、新大久保の韓国居酒屋にて侍功夫さんから「こういうのを作るつもりだ」という話を訊いていたが、あいにくマッコリですっかり記憶が飛び始めていたので、おぼろげにしか覚えていなかった。 その後彼は急な台割りの変更に追われたり、サラリーマンとしての仕事が多

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  • アディダス、皇居を焼き払う - 深町秋生の序二段日記

    表現者として、日人として、やっぱりそりゃ許されるならチャレンジしたいのはやんごとなきお方方面のお話なのだが、深沢七郎の事件などもあって、なにかと難しい……。 というふうに煩悶していたらなんとアディダスとスターウォーズがやってくれた。腰が抜けるほどびっくりしたよ。 http://d.hatena.ne.jp/samurai_kung_fu/20091221(デススター・ストライクス・エンペラー!?ゾンビ、カンフー、ロックンロール) 詳しくはこちら。「アディダスがあなたの街にやってくる」というキャンペーン。なんとスターウォーズとのコラボという意欲的なもの。「ダースベイダーがあなたの街をストライク!」というスポーツ用品メーカーらしいなかなか刺激的な作りになっている。 が、さすがダースベイダーというべきか。「この世にエンペラーは二人もいらぬ!」という意志の表れか、皇居をもろにデススターのビーム砲

    アディダス、皇居を焼き払う - 深町秋生の序二段日記
    anigoka
    anigoka 2010/01/02
    やっちゃったのに誰にも拾われないアディダスかわいそうです!
  • 大晦日。底抜け格闘技祭 - 深町秋生の序二段日記

    あけましておめでとうございます。 いやあ昨日のTBSの格闘技祭。おもしろかったですね。まともなファイトを期待するよりも、大晦日ならではの底抜け感を味わうのが曙以来の伝統でありましょう。昨日もいろいろと味わいものがあった。メインである魔裟斗の引退ファイトが、そもそも一年かけて慎重に対戦相手を選んだら、けっきょくケガされてしまったというチョンボがついてしまったわけだが。宿敵サワーとの対決には目新しさを感じえず、なんとなく盛り上がりに欠けたような気がする。いい試合だったけれど。 今回のハイライトは柔道金メダリスト対決。ビックマウスな新星石井慧がヒールの古豪吉田をいかにぶちたおすのかと思いきや……。いやあこれはやばかったなあ。知人に元空手家の男がいるのだが、彼は「石井はすごいですよ。総合でも絶対に活躍します!」と力強く薦めていた。しかしあれはちょっとどうなのだろう。今度会ったら「たいした活躍だった

    大晦日。底抜け格闘技祭 - 深町秋生の序二段日記
    anigoka
    anigoka 2010/01/01
    パブリックエネミーっぷりでワクワクするより、やっぱ正統なワクワクも期待したいけどTBSな時点でムリか|つーか正統ワクワクは金出さないと見れない時代か…むぅ
  • キャバクラ労組。応援はするけれど……。 - 深町秋生の序二段日記

    うん、応援するぞ! http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009120101000952.html(キャバクラ嬢が労組結成へ 年内にも東京で準備委 - 47news) キャバ嬢が労組を結成するという。まあ売掛金を回収できずに客の飲み代をひっかぶったり、きついノルマがあったりと、不安定きわまりない職業であることを考えれば、大いに団結してがんばっていただきたいと、心のなかの赤旗が翻っているわけなのだが……。 http://b.hatena.ne.jp/entry/www.47news.jp/CN/200912/CN2009120101000952.html ブクマも伸び盛りだ。 だけど残念ながら私は口先だけなのかもしれない。応援はすれど、金はださないというか。風俗にはよく行ったけれど、自分の金でキャバに行ったことは1度もないからだ。会社のつきあいとか、接待で何度か

    キャバクラ労組。応援はするけれど……。 - 深町秋生の序二段日記
    anigoka
    anigoka 2009/12/02
    先生のキャバ「ノーサンキュー」論に共感しすぎて泣いたw つか労組が必要になってくるほど昔に比べてパイ生地が小ちゃくなってるんだろうなぁ
  • 農協の新事業とシュール記事 - 深町秋生の序二段日記

    2〜3日前にこういうニュースがあり、 http://blog.livedoor.jp/caladbolg2/archives/51268554.html北海道でデリヘルを呼ぶと女子中学生がくることがあるらしい:にゅーそくちゃん!) ネット界隈の炉好きな人々が色めきだったわけで、まあ北海道に限らず、年齢確認をちゃんとやらないずさんな店長のデリであれば、東京だろうと名古屋だろうと、まま起きることではあるなあと鼻ほじりながら思っていた。 しかしこれにはさすがに驚愕。 http://www.misbit.com/store_info/chain49/store30525.html(JAライフ富山 Aコープなんとセフレ店 : スーパー各社店舗のご案内) すわ、農協があまりに革新的な販売! 農産物でなく人を売るのか? 産地直送? 「なんと」とつくあたり、どこのスポーツ紙のスクープかと思ったら、そうい

  • オタク&ヤンキーのお祭り - 深町秋生の序二段日記

    それにしてもコミケすごいな。いろいろあって身動きとれないけれどちょこちょこと書ければと。 http://blog.livedoor.jp/insidears/archives/52006305.htmlコミケ76 2日目 2ちゃんねる実況 まとめ:【2ch】ニュー速VIPブログ) 20代のときには何度か足を運んだけれど、それこそ「とらのあな」や「メロンブックス」が全国に出来てからは、あんまり行かなくなったけど、まさかこんなノルマンディー上陸作戦みたいな(ホントにD−DAYって感じだ)ことになってるとは。そういや前にエスカレーターで転倒事件が起きてるし。やばいなあと。 けれど狂気すれすれの熱気があってこそ夏のお祭り。「現場は会場だけじゃない。地元の駅からすでに始まっているのだ」という見るだけでぐったりする夏の東京が、ここ山形でも感じることができた。 昨日、友人のKくんがいかした動画のアドレ

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  • 天使映画というジャンル。最強の暴力映画「ヱヴァンゲリヲン破」 - 深町秋生の序二段日記

    「いやあ、見たなあ! エヴァを!」 というすがすがしい気持ちになった。友人知人たちのなかには「2回見た」「いや、おれは3回」と興奮しすぎるにもほどがある中坊たちが続出したのを受けて、のろのろと出かけていったのだ。とはいえ「序」すら見ていなかったので、金曜ロードショーで前作「序」(しかし日テレでエヴァを見るというのも奇妙な感覚だ)を確認した。 「序」は困ったことにおもしろくはなかった。テレビシリーズのダイジェストみたいで、改めて作る意図さえわからなかった。思えば「エヴァ」というのはDV夫のようなものである。むかしはとってもすばらしい人で、あたしにはすごくやさしかったの。だけどあの人もだんだんおかしくなって、殴る蹴るは当たり前。お金を奪い取るわ、意味のわからない理屈を唱えてからんでくるわで大変だった。「今度こそきちんとやるから。やり直そう」などと何度も甘い言葉をささやいて、けっきょくは「気持ち

    天使映画というジャンル。最強の暴力映画「ヱヴァンゲリヲン破」 - 深町秋生の序二段日記
    anigoka
    anigoka 2009/07/11
    序に関する印象が同じ感じだったのでもしや「波」もいいかもしれん
  • 深町秋生の序二段日記

    先日、地元山形県の米沢市でラーメンべた。今日は極私的エッセイ。 米沢市の「熊文」という有名ラーメン店である。昔ながらの鶏がらスープのあっさり系で、細いちぢれ麺。注文すると二分で出てくるという、まるで長州力のプロレスみたいにハイスピードな調理で知られている。午後二時の外した時間を狙ったにもかかわらず、店内は常にぎっしり。この田舎町でつねにそれだけ混雑するというのはすごいことなのだ。 しかしべ終えてから、私はうーんと腕組みしてしまった。うまいんだけどあまりにあっさり。あまりに淡白。そのプレーンな味にだいぶ物足りなさを感じてしまった。大盛りでべたにもかかわらず。「そんなに混雑するような味かなあ」とふとあたりを見渡すと、その客の顔ぶれの多くがおじいちゃんおばあちゃんであることに気づいた。なかには80歳ぐらいのおばあちゃんなどもいる。「あ、なるほど」と膝を打ってしまった。ここはまだ私が来るべ

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  • 深町秋生の序二段日記

    やっと会えたね。 なんつって。気分は辻仁成である。 そりゃそうだろう。5月9日10日に代々木体育館でPerfumeの単独ライブが行われたわけだが、七生報国ならぬ七生報Perfumeで生きている私がなぜそこにいないのか。もう当事者である私自身が不思議でしょうがないと頭抱えていた一週間でありました。 タイミング悪く、ある編集者から「深町さん、ライブで東京にいらっしゃったのではないでしょうか。また東京にいらっしゃることがございましたら……」とまったくKYなメールが届いて悶絶していたところであったが(私信。気になさらないで!)、とにかく仕事なのだからしょうがないと唇をかみ締めておりました。 なぜ私が代々木にいられないのか。なぜだ。(自業自得だとわかっていても)と、玉音放送を聴いている軍人みたいな気分だったのだけれど、老舗BSのWOWOWが間髪入れずにそのライブを放送したのだった。最近はマニー・パッ

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    anigoka
    anigoka 2009/05/17
    ガイジンがありむーっぽい
  • 深町秋生の序二段日記

    しかしなんのジョークなんだ? http://www.asahi.com/national/update/0415/TKY200904150306.html(asahi.com(朝日新聞社):すき家ゼンショー、告発した店員を告訴「飯5杯盗んだ」) http://d.hatena.ne.jp/plummet/20090415/p2(これはあまりにもないわゼンショー(すき家) - 世界の中心で左右をヲチするノケモノ 【絶対領域散華編】) まあ恫喝以外の何者でもないくだらない手法だけれど、それにしても言うにことかいて、メシ五杯分盗んだからという江戸時代か戦後闇市時代のような内容に慄然としてしまった。すばらしきかな21世紀。 http://www.zensho.co.jp/jp/ir/investor/index.html投資家の皆様へ | IR情報 | ゼンショー ZENSHO) しかしそんなゼ

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    anigoka
    anigoka 2009/04/21
    消費低迷は貧乏人によるサイレントな反貧困キャンペーンだったりして。
  • 深町秋生の序二段日記

    つい先日も見たのだけれど、松清張映画の「疑惑」を資料のために再び見た。 裁判員制度がもうすぐ始まるという意味では、今もっとも見られるべき映画ではなかろうかと思う。映画の脚も清張御大が行っていることもあって、情念うずまくオンナの対決といういかにもな作品に仕上がっている。 もともとこの作品は、昭和49年に大分県で起きた母子偽装殺人事件からヒントを得ている。去年のムックに書いたのだけれど、不動産コンサルタント業を看板に掲げた極悪詐欺師荒木虎美が保険金目当て三人の子持ちの女性と結婚し、ドライブと称して子を連れ出して、海にドボン。自分だけが泳いで助かり、ドライブを嫌がった長男以外の三人すべてが死亡するという非道な事件をベースにしたものである。 荒木には前科が山ほどあり、むしろシャバよりムショで過ごした期間のほうが長かったという筋金入りのワル。おまけに自宅を燃やして保険金を詐取しようとしたこと

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    anigoka
    anigoka 2009/03/18
    オデにとってはキャットファイト映画史の中で燦然と輝く名作(モモーイと言えば断然この人。その昔、この映画を見終わった観客はみな桃井口調になったものだ(虚
  • 深町秋生の序二段日記

    いやあ、いよいよドラゴンボールを称する何かが劇場公開となったが、「賛否両論」という評価自体がJAROに訴えられるべきものじゃないかとぞくぞくしているところである。 だいたいテレビの予告編からして異様きわまるものであって、主役が2秒ぐらいしか出ていないところや、アルマゲドンやID4みたいな10年前の映画CGより劣化したような映像が登場したり、「主題歌、浜崎あゆみ!」と関係ないところをむやみに強調してたり、そもそもクリエイターなどという人種の人が「いいんじゃないっすか」とすかしっ屁みたいな褒め方をするという前代未聞な作られ方(とっぽいねーちゃんどもが「もう涙が止まりません」と劇場の入口でめそめそしている姿を撮った宣伝と同様にしょうもなくて笑える)がなされていて、まあここまできたら、駅前の1万円ソープと同じで「にいちゃん、これであれこれ文句つけるとは、ええ度胸してるのお」と胸ぐら掴まれても仕方が

    深町秋生の序二段日記
    anigoka
    anigoka 2009/03/16
    落とし穴や地雷の位置を身をもって示してくれる親切な人の話
  • 深町秋生の序二段日記

    え! マジでそんなに刷ってんの? 嘘だろ、桁数間違えてない? と、いきなり生々しい話になるが、第七回のこのミス大賞「臨床真理」と「屋上ミサイル」の初版の部数をどこかより耳にして卒倒してしまった。具体的な数字はもちろん出すつもりはないが、この出版不況のおりに単行として刷る部数としては異例すぎる数字で仰天してしまった。 「くそ、おれんときの初版部数は……」というひがみ根性が爆発して(まあ嘘なんだが。当にひがんでないよ。ワスは)、同郷の山形人である柚月裕子さんの「臨床心理」を読破したのだが、「くそ、おもしれえじゃないか」とよけいにひがみ根性をこじらせてしまった。 「臨床真理」は正統ミステリだ。重いテーマを扱う社会派サスペンスの趣は清張作品のようであり、登場人物のなかで、人の心が望まなくとも読めてしまうという共感覚の能力を持った青年が出てくるところなどは、キングの影響を受けた宮部作品のようでも

    深町秋生の序二段日記
    anigoka
    anigoka 2009/02/20
    各所に妬ましさが満ち溢れる非常にいい評論だなぁと思うよ、ワスは。