石原慎太郎の目指すもの「嫌悪の狙撃者」 - 深町秋生の序二段日記

とある仕事で、話題の人物・石原都知事の本を読み返していた。 石原慎太郎の小説は、肌にあうものが少なく、代表作のひとつ「太陽の季節」も、「どうです！ 若者らしいでしょう！」という押しつけがましさが嫌だった。 もっとも昔の青春小説なのだから、そう感じるのもしょうがないけれど、「太陽の季節」に限らず、まず既成モラルへの挑戦というテーマうんぬんの前に、ヨット、ボクシング、モーターボート、ナイトクラブ、親分の息子とつるんで豪遊とか、体育会系で友人自慢な感じが鼻持ちならず、なにかといえば金持ち大学生であったりとか、職業が医者という設定なども気に食わなかった。「ヨットなんか知らねえよ、タコ！」というか。 もうひとつの代表作・長編「化石の森」にしても、長すぎて読めなかったが、とにかくドストエフスキーがやりたかったんだろうなあと思った覚えがある。 そんなわけで合わない作品が多いけれど、数年に一度は読み返して

[kiku-chan]

「嫌悪」というとなんとなく露悪的でかっこよく見えるけれど、要するに「不快感至上主義」なんだろうなあ。世の中総じて不寛容だし、そりゃ大衆の人気も出るのかなあ／おいらも、なんとなく支持していた時期があった

[dohenkutsu]

自分の中の醜悪なものに対する嫌悪感を他者に投影してそれを叩いているわけだから、石原の罵詈雑言は自己憎悪の亜種ということになる。つまり、彼は太宰の正統な後継者であるわけだ（本人は認めたがらないだろうけど

[tatsunop]

一番の問題は、本人も周囲も含め、誰も幸せな方向へ進んでないことのような気もする。

[suzu_hiro_8823]

穿った見方をすれば「世界平和のためなら人類全てを抹殺するべきだ」と信じて疑わないレベル。柔らかく言えば廚二病。/追記：談志師匠や殿のように芸事に殉ずればいいのに政にかかわったことがこの国の不幸orz

[HitTheSupportersBull]

石原慎太郎が嫌いはいいけど、大衆・頭の悪い人が嫌いっていうのはすり替だと思います。流通する言葉は無価値だと皆にばれて、バブルがはじけるように言語とコミュニケーションが拡散する以外の方法を考えたいです。

[suteadokaku]

石原慎太郎は若者であることを売りにしてる人で、文学の世界でそれができなくなったときに35過ぎても若者扱いされる政治の道に行ったのだみたいなことを江藤淳が言っていた

[t-oblate]

これは物凄く思うなあ。「皆が安心して暮らせる世の中」よりも「気持よく弱者を虐める権利」が欲しいという欲によって彼は選ばれ続けている。

[gnt]

馬鹿な大衆、と馬鹿にされて怒る人は馬鹿にされていることに気づいていない。大衆を馬鹿にしていることに気づいている人は、自分はもはや大衆ではなく「馬鹿にする側の人間」である、と信じ込む

[soylent_green]

筒井康隆が女性誌に執筆を依頼されたとき「女性をバカにした記事を書いてくれ」と言われた話を思い出した

[aozora21]

私の親の世代の人は意外に天邪鬼的な発言をする人を好む傾向はあるように感じますけどね…建前重視で生きてるせいだろうか。

[kazutox]

2010年、http://kousyou.cc/archives/6000 も

[yukatti]

『石原慎太郎を読んでみた』で『嫌悪の狙撃手』が取り上げられていて検索

[sandayuu]

都知事の問題発言って少なくともテレビじゃろくすっぽ報道されてないような気がするけどなあ。自民民主問わず、政治家の発言をいちいち取り上げるような番組でもスルーだし。

[goodbadnotevil-syamo]

やはり彼は嫌悪すべき存在。私も彼に見習って、そこだけはブレないでおこう。

[naohaq]

@medtoolz 既にご存知かもですが http://htn.to/N6W8ZL の関連エントリとして

[secseek]

嫌悪と拒否と侮蔑の王国とするために、人々は石原慎太郎を選んでいるのだそうです。言われてみれば分かる気がします。

[nevergreen]

「ＮＯといえる人」「裕ちゃんの兄」「文壇の重鎮」と、ぼんやり支持する理由はあるのだろうけれど、そうして「慎太郎知事がんばって」と応援している人間に対しても「け、くだらねえ。死ね、カス」というのが、彼の

[godfrey]

ああ、これは以前、村上隆の説教を見たときも似た事を感じた。周囲が「すばらしい」「目が覚めました」と賛美するほど本人はイライラして語気を強め、説教の範囲を肥大させていくような感じ。

[dj19]

「寛容や隣人愛やリスペクトよりも、嫌悪と拒否と侮蔑の王国にしたいと、積極的な意志でもって都民（というか国民）は、彼の政治に加担しているのではないかと思う」

[fractured]

歌舞伎役者が喧嘩してボコられたのを、メシウマって思う感覚かしら

[ken409]

ネットの政治談議などを見ていると、左翼も保守もネオリベも反ネオリベも、大衆を愚民だ情弱だと嫌悪している様子がよくわかる。方向性の違いはあっても、石原慎太郎的心性を持っている人は多いのではないか。

[lotus3000]

困ったことにこの大衆の自己嫌悪というやつはかなり根深い。僕だって持っている。

[baroclinic]

これだよ！こういう視点から都知事を理解すれば分かってくることがある。

[shichimin]

"彼のパンク宣言は充分に、都民や国民なりにきちんと伝わっていて、ちゃんと理解されたうえで選ばれているんじゃないかと思うときがある。寛容や隣人愛やリスペクトよりも、嫌悪と拒否と侮蔑の王国にしたいと、積極

[FAEB]

やっぱり気に入らない

[aotake16]

罵倒されると分かって受からせる都民もドMならば、撃つためとは言え、嫌悪している対象にわざわざ自分から乗り込んで行ってる石原もまたかなりのM

[marsrepublic]

これはそうかもね。『寛容や隣人愛やリスペクトよりも、嫌悪と拒否と侮蔑の王国にしたいと、積極的な意志でもって都民（というか国民）は、彼の政治に加担しているのではないかと思う。』

[list1569]

「嫌悪に発する、精神的に凶悪な思考だけが真に知的なものであり得る」 どこが知的なんだか。 / 知性や論理や法律など関係なく、単に嫌なものは嫌なんだという子供じみた主張が、国民の心を捉えてきたというのは同意

[hatoken]

橋下先生のお話しかと思いました。

[kaminari-boo]

取り上げている本を自分も読んでみたいと思う、思わせられるエントリーは素晴らしいエントリーだ。”「嫌悪」の遂行こそが現代における真の行為なのだ”この言葉を切り取るところも素敵だ。

[u_1roh]

大衆を嫌悪しつつ、大衆から嫌悪されることにも快感を見いだしている？嫌悪する自分、嫌悪される自分に酔っている？

[tio259]

"そうして「慎太郎知事がんばって」と応援している人間に対しても「け、くだらねえ。死ね、カス」というのが、彼の変わらぬ信念なのだと思う"

[ume-y]

「もしかすると「こうまでお前らをディスってるのに、それでも選ぶお前らって救いがたいバカだね」とさえ考えてるのかもしれない。やっぱりおれの考えは正しかったのだと」

[samoku]

78歳、都知事。希望は、内戦。

[mujisoshina]

石原慎太郎作品を少年誌で漫画化しようぜ！

[felis_azuri]

『充分に、都民や国民なりにきちんと伝わっていて、ちゃんと理解されたうえで（略）嫌悪と拒否と侮蔑の王国にしたいと、積極的な意志でもって都民（というか国民）は、彼の政治に加担しているのではないか』

[itotto]

読んでみたくなった

[Tomato-360]

なるほど、こういう見方もあるのか

[maicou]

支持してる人の気持ち的には、自分の代わりに言ってもらってスカッとするみたいなところなのでは。だから舐められてるんだろうけどね。