子供を虐待するときだけ活性化する「虐待回路」を発見! / Credit:Canva . ナゾロジー編集部 brain
パンダは人工授精で産まれた子供を「愛さない」傾向が強いと判明! / Credit:Cnava . ナゾロジー編集部人工授精は、絶滅に瀕した種を効率よく保存する手段として、数多くの動物で試みられています。 絶滅に瀕した種は個体数が減少しているために、遺伝的に近い(血が濃い)個体同士が交配する可能性が強く、種として脆弱になります。 そのため人類が介入して、どのオスとメスの組み合わせが遺伝的に理想的であるかを算出し、人工授精によって出生を管理することで、絶滅の危機から迅速に回復できると考えられています。 多くの人々に愛されているパンダもまた、人類の管理のもとで遺伝的な多様性を維持するための、人工授精と出生管理が行われてきました。 その介あってか現在、野生環境では1864頭、繁殖センターや動物園には633頭、合計で約2500頭あまりのパンダの存在が確認されています。 そこで今回、トロント大学の研究
私たちの目は常に膨大な量の視覚情報にさらされています。 脳にとって、これは容易な状況ではありません。 何百万もの色や形、光の加減や視点の変化により、視覚の世界は絶えず移り変わっているのですから。(走りながら撮ったカメラの映像を見てください) にもかかわらず、私たちはブレやノイズのない安定した世界を見ることができます。 これは何世紀にもわたって研究者たちを悩ませてきた視覚科学の問題でした。 そしてこのほど、カリフォルニア大学バークレー校 (University of California, Berkeley・米)の研究で、視覚の安定性を説明する新たなメカニズムが発見されました。 それによると、私たちの脳は、過去15秒間に見たものを統合・平滑化して、整った一つの印象にまとめ上げているとのこと。 一体どういうことでしょうか。 研究の詳細は、2022年1月12日付で科学雑誌『Science Adv
カラスは4まで直感的に数えられると言われています。 そして人間も直感的理解は同じく「4」が限界のようです。 米国マサチューセッツ工科大学(MIT)とカリフォルニア大学バークレー校(UCB)で行われた新しい研究により、人間の数を数える能力は「数字に名前があるかどうか」に依存していたことが判明しました。 この研究によれば、数字に名前がない文化では数を数える能力が極めて限定されているといいます。 工業化した社会からは無縁の伝統的な文化に属する人々の中には「5以上の数字をあらわす名詞」が存在しないか極めて限定的である場合があり、そのような社会で生活する人々は「4」を超える数の作業の正確さが失われていました。 どうやら人類が他の生物と異なり、数学でマウントをとれるようになったのは、言語の存在に鍵があるようです。 研究内容の詳細は2022年2月8日に『Psychological Science』に掲載
水が汚染されると身を守る習性を利用一般的な淡水の二枚貝は通常、上下の貝殻の間を僅かに(2~3mm)開けていますが、水が化学物質や重金属などによって汚染されると、貝殻の隙間をギュッと閉じて身を守る習性があります。 今回のシステムは、この貝の習性を利用したものです。 首都ワルシャワに水を供給するメインポンプには、8匹の淡水生の二枚貝(イシガイ類)がセンサーと共に貼り付けられています。 貝に取り付けられたセンサーはメインポンプの制御システムと直接つながっており、貝が水を有毒だと判断して貝殻を閉じると、都市への給水が自動的に止まるというわけです。 しかし、なぜポーランド当局は、よりによって貝を選んだのでしょうか?
これまでの動物研究では、人に飼育されている個体ほど賢くなる「飼育効果」という仮説が立てられていました。 実際、人の環境にさらされたチンパンジーは、野生の個体よりも認知能力が向上したケースがあります。 しかし今回、オーストリア・ウィーン獣医学大学(University of Veterinary Medicine Vienna)の研究によると、飼育が必ずしも動物を賢くするとは限らないことが判明したようです。 飼育されたオウムと野生のオウムを比較した実験では、両者の認知機能に違いがないことが明らかになりました。 また本研究には、「イノベーション・アリーナ」という新しい実験方法が採用されています。 新たな実験装置「イノベーション・アリーナ」とは?「イノベーション・アリーナ」は、同大学の研究チームが新たに作成した、動物の認知能力をテストするための実験装置です。 半円形上に20の小部屋(アリーナ)が
シャコのパンチ力は、水中より抵抗力が弱いにも関わらず、大気中で弱まることが判明空振りで自分の関節を傷めないようにパンチ力を落としている可能性が高い 主に海生の甲殻類であるシャコ(Mantis shrimp)は、「地上最強のハードパンチャー」と言われています。 人の握りこぶしほどのサイズながら、威力・スピードともに他の生物の追随を許しません。 プロボクサーのパンチスピードが平均時速30〜50キロなのに対し、モンハナシャコは80キロ。パンチ力も折り紙つきで、不用意に触ろうとしたダイバーの指を折ったという話があるほどです。 もし彼らが人と同じサイズなら、おそらくワンパンでビルの壁に風穴をあけてしまうでしょう。 水中でこれほどの威力とスピードなのですから、抵抗のない空気中ならば、さらにパンチ力が上がることが予想されます。 ところが今回、アメリカ・ミネソタ大学が、空気中でのシャコのパンチ力を計測した
新型コロナウイルスが流行して以来、Zoomなどのビデオ通話アプリ利用者はますます増加しています。 しかしこの流行に伴い話題となったのが、「Zoom疲労」と呼ばれる新たなワード。多くの人は、ビデオ通話を行なった後に強い疲労を感じているようです。 慣れているはずの簡単なコミュニケーションや会議も、ビデオ通話で行った後は疲れ切って仕事の効率が落ちてしまうほど。 いったいこのZoom疲労はどうして起こるのでしょうか? 科学者たちが、この原因を明らかにしました。 視覚情報の欠如Credit:depositphotosZoom疲労が起こる1つ目の理由として挙げられるのは、ビデオ通話による「情報の欠如」です。 通常、人は言葉だけでなく、相手の表情や身体の些細な動きから、無意識に情報を集めています。 脳は話されている言葉に焦点を当てていますが、相手の目線、落ち着き、呼吸の頻度なども感じ取り、相手の意図を把
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