この夏、休館を余儀なくされていた多くの美術館が再び展示室を開き、しかし、同時に多くの来場者を入れることはできないというジレンマに直面していた。そんななか、ロボットを使って遠隔地から鑑賞できる展覧会が話題をよぶ。「キュレーターズノート 」でおもに障害者とアート、インクルーシブな鑑賞方法について書いていただいている田中みゆき氏に取材いただいた。(artscape編集部) 左:「あるがままのアート─人知れず表現し続ける者たち─」ロボ鑑賞会 右:ヨコハマトリエンナーレ2020「AFTERGLOW─光の破片をつかまえる」分身ロボット「OriHime」と一緒に、ヨコハマトリエンナーレ2020を鑑賞しませんか?―「OriHime」を活用した展覧会鑑賞 コロナウイルス感染拡大によるオンライン化の急速な普及で、これまで物理的に参加を諦めていたイベントに参加できる恩恵を感じている人も少なくないだろう。それは健