慢性的な多忙状態が続いていて、すっかりごぶさたしてしまった。 なにしろ2年ぶりに出た自分の新刊発売を宣伝するのも忘れていたくらいだ。 それに引き替え、昔は暇だった。 私が10年あまりの間にいったいブログにどれだけ書いたことか。 単行本3冊分くらい、軽く書いたのではないか。 当時は、というか、つい一年半ほど前まで、仕事なんかたまに書評の依頼が来るくらいで、 笑ってしまうほど来なかった。単発もしくは連載のエッセイの依頼なんて皆無に近かった。 よく妻に「今日は何するの?」と聞かれ、「うーん、何しようかな…」なんて答えて呆れられていた。 なのに、講談社ノンフィクション賞をもらってからは、まるで私が別人になったかのように仕事の依頼が来る。もしかしたら、本当に誰かと間違えてるんじゃないか。『ジェノサイド』の高野和明さんとか。(実際にときどき間違えて本を読む人がいるらしい) ともあれ、こんな状況ではアウ