「二枚舌の安倍晋三」と題した3月24日付の米紙ワシントンポスト社説の内容を以下に紹介する。 北朝鮮に拉致されていった日本人被害者に対しては、これだけ情熱的に糾弾の声を上げながら、日本自身が犯した戦争犯罪に対して口を閉ざしているのはなぜか−。 現在、ブッシュ政権は6者会談において、北朝鮮の金正日政権の要求に押され、今週2500万ドルの銀行預金を返還すべく、あたふたと慌てているのであるが、苦境にはまって苦しんでいるのは、米国だけではない。日本も同様であるのだ。 日本は何十年も前、北朝鮮に拉致されたと思われる17人の日本人がその後どうなっているのか、その現況について情報を提供せよと北朝鮮に要求を突きつけており、このような要求に応じないかぎり、国交正常化のような問題を論議することはできないと、拒否の姿勢を堅持している。安倍総理は、13歳の時拉致されていったと思われる一人の少女を含め、これら拉致被害