台湾北東部・宜蘭県蘇澳鎮の漁民らが24日、70隻の漁船で、沖縄県・尖閣諸島(台湾名・釣魚台)の周辺海域に向けて出港した。25日早朝に同海域に到着し、日本政府による尖閣諸島国有化に対する抗議活動を行う予定。別の地域から出港し合流する漁船もあるとみられ、最終的には100隻近くになる可能性もある。 国有化で尖閣諸島周辺海域を伝統的漁場とする台湾漁民が操業できなくなる恐れがあるとして、漁業権保護を訴える。漁民の代表は、尖閣諸島への上陸や領海侵入はしないと説明している。計画によると、25日午前5時(日本時間同6時)ごろ、同諸島の魚釣島の南西約37キロの海域に漁船が集結、魚釣島の周囲を約5時間航行する。 漁船70隻は「釣魚台は台湾のもの」「生存のため漁業権を守る」などと書いた横断幕を掲げて出港。台湾紙、中国時報を傘下に置くグループ企業トップから500万台湾元(約1300万円)の寄付を受け、実行すること