帯に「英語自慢の鼻をへし折る!」とある。以前から単語こそが英語において最重要であると主張してきた評者だが、この本を読んでみて、それは言いすぎだった反省した。まさに鼻をへし折られた。 外資系IT会社に勤務している間は、英語といってもいわゆるビジネス英会話と日常会話、メールだけで暮らしていけた。会話では理解が怪しい場合は、聞き返せすことができた。こちらがあいまいに理解していそうだと、むしろ相手が言い換えてくれたものだ。メールはそもそも長く書くのが面倒なので、ネイティブも明確・簡潔に書いてくる。つまり、正確に訳をする必要のない英語を使っていたのだ。 帯の例文は「I waited for fifteen minutes – they seemed as many hours to me.」だ。本書では基礎編に分類されている文だ。これにひっかかった。ビジネスシーンではめったに使われることはない用例な