妊婦の採血で胎児の三つの染色体の病気が高い精度でわかる新型出生前診断で、今年4月の導入から6月末までの3か月間に1534人の妊婦が検査を受け、29人(1・9%)が胎児に三つの病気のいずれかが疑われる「陽性」の判定だったことがわかった。 実施施設の医師らによる共同研究組織「NIPTコンソーシアム」が、日本産科婦人科学会などに報告した。羊水検査などを受け、陽性と確定した妊婦のうち2人が人工妊娠中絶をした。 陽性と判定された29人は、ダウン症が16人、18トリソミーが9人、13トリソミーが4人だった。 29人のうち、陽性と判明した後の経過が、実施施設から共同研究組織に報告されたのは11人。 このうち、1人は流産し、羊水検査などを受けた10人のうち、病気が確定したのはダウン症が3人、18トリソミーが3人だった。共同研究組織によると、確定した6人のうち2人は、すでに人工妊娠中絶した。