タイ東北部の村、パックオクで、初めて代理母出産を果たした女性の家では新品の自家用車を買って、住まいも豪華に改築した。稲田とタマリンド林の脇に木造の家々が並ぶだけの隣近所からは、改築した家に次々と羨望(せんぼう)のまなざしが向けられた。 「そりゃもう大騒ぎになったし、みんながすごくうらやましがったわ」。村でよろず屋を営む女主人のトンチャン・インチャンは振り返る。 それから2年がたつ。首都バンコクから北へ車で6時間ほどのパックオク村。周辺のコミュニティーは今、カネになる代理母出産がまるで村おこし産業のようになっている。依頼主は、アジアの国々の裕福なカップルが多い。村の役人の話によると、全住民約1万3千人の村で、これまでに少なくとも計24人の女性が報酬を得て代理母出産を引き受けてきた。
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