調査地 台湾 台北縣 調査時期 2009年8月 調査者 博士前期課程 調査課題 台北縣内アミ族カトリック共同体での参与観察と原住民族運動関係者等への聞き取り調査 本調査は、「都市原住民」と呼ばれる都市に移住した台湾の先住民族が圧倒的マイノリティとして生活を送る都市において、彼(女)らのアイデンティティを支えてきたキリスト教がいかなる宗教実践を行い、彼(女)らと関わり続けているかを明らかにするためにおこなわれた。 本研究は、台湾人口の約2%を占める「原住民(族)」(以下、原住民)と呼ばれる先住民族の80%から90%がキリスト者であるなか、経済活動のため都市部に移住した「都市原住民」にとって、都市における「教会」がいかなる存在として捉えられ、いかなる機能と役割をもつ場であるかについて分析することだ。本研究は都市部への移住がより早期であったアミ族について、台北縣でのカトリック教会の活動に焦点をあ