少なくとも大阪市には“流しの救急車”が実在する ― 手を挙げても停まってくれないが、どうすれば乗せてもらえる? 私は大阪市内に住んでいて、タクシーで移動するにしても近距離になることが多い。だから、タクシー乗り場などに停車しているタクシーはなるべく避けて、流しのタクシーをつかまえることが多い。大阪市内には、実は“流しの救急車”も走っている(大阪以外の都市にも“流しの救急車”が存在している可能性があるが、筆者が“流しの救急車”の存在を確認できているのは大阪市内だけである)。 「えー!、事故の現場に遭遇しても無視する救急車なんて職務怠慢ではないか」という声も聞こえてきそうだ。だが、“流しの救急車”はそもそも消防署に所属していない。運転手および乗員は公務員ではない。 ピンと来た人もいるだろうと思うが、“流しの救急車”は特定の私立病院に所属している救急車なのだ。ただし、病院が自前の救急車を所有してい