第一次大戦に敗れたドイツは、1320億マルクの賠償金を課せられました。 1320億マルクがどれくらいのものかを推測してみました。 大戦前の為替レートでは、1マルク=50銭。 また、当時の日本の勤労者家族の一か月の平均的な支出は100円くらい。 これを現代の40万円とすると、当時の1円は現代の4000円に相当します。 すると、当時の1マルクは現代の2000円、1320億マルクは264兆円になります。 なるほど、大変な賠償金です。 当然賠償金の支払いは滞りがちになります。 怒ったフランスとベルギーは、1923年1月、ドイツ鉱工業の中心地のルール地方を占領してしまいます。 ルール地方のドイツ人はストライキで対抗します。 生産活動は低下し、またドイツ政府が彼らの支援のために大量の紙幣を発行します。 ただでさえ戦後の物不足でインフレが進行していたころです。 一挙にハイパーインフレが始まり