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ブックマーク / rikunora.hatenablog.com (5)

  • カレーうどんはなぜ飛び散るか - 小人さんの妄想

    それは、断熱過程によって、麺にエネルギーが蓄積するからです。 簡単なモデルで考えてみましょう。 これは「大学演習 熱学・統計力学(久保亮五)」というに載っていた物理の問題です。 うどんを単純な振り子と見なせば、麺をすするという行為は、ちょうど上の問題のように、 振り子の糸を引き上げる過程だと考えることができます。 糸を引っ張り上げるには、それだけの力を加える必要があるのですが、その加えた力はどこに行くのでしょうか。 行き先は2つあります。 1つは重りを持ちあげるため、つまり位置エネルギーとして蓄積されます。 もう1つは、振動運動のエネルギーとして蓄積されます。 振り子を揺らしたまま糸を引っ張れば、引っ張ったエネルギーの一部は振動運動に変わるので、 結果として、より強い振動を生み出すのです。 この振動こそが、カレーを飛び散らせる原動力となるわけです。 * 麺をすする力 -> 麺の振動エネル

    カレーうどんはなぜ飛び散るか - 小人さんの妄想
    aont
    aont 2014/10/10
  • 水滴・油滴に見るべき乗則 - 小人さんの妄想

    水滴同士がくっついて集まる過程に、統計的な規則はあるのだろうか? 数え上げたところ、どうやら「べき乗則」に従っているようです。 雨上がりのステンレスの欄干を見ると、美しい模様ができていました。 これを写真に撮って、拡大してプリントアウトし、大きさごとに色分けしつつ数えてみました。 大きさ (mm) 個数 特大 〜35 5 大 〜10 26 中(1) 〜5 58 中(2) 〜3 138 小(1) 〜2 621 小(2) 〜1 551 微小 〜0.3 2200 この水滴の大きさと個数の関係を、両対数プロットしてみると、ほぼ一直線上に乗ります。 つまり、水滴同士がくっついて大きな塊を作るプロセスは、 岩石のような巨大な塊が割れて破片となる逆のプロセスと似ている、ということです。 それでは、液体のようなものがくっつけば、いつでもべき乗則になるのでしょうか。 ”フラクタル”というに、次のような記述

    水滴・油滴に見るべき乗則 - 小人さんの妄想
    aont
    aont 2014/09/24
  • 白紙に近い答案はバカなのか - 小人さんの妄想

    どうやら、そうでも無いらしい。 これは私にとって驚きの発見だった。 もし「白紙に近い答案=バカ」が成立しないのであれば、 そもそも記述式テストというものは成り立たないのではないか。 より正確に言うと、 ・充実した答案 => 知識を持ち合わせている は正しい。しかし、この逆である、 ・スカスカの答案 => 知識を持ち合わせていない は、必ずしも真ではない。 なので、記述式テストというものは半分までしか成立しない。 これを当然だと思う人と、発見だと思う人がいる。 私は後者であった。なぜかと言うと、 「知識を持っていれば、それを紙の上に落とせるのは当然」 と思っていたからである。 縁あって、私はテストを作って、採点する立場にある。 掛け持ちの非常勤ではあるが、とにかく先生と呼ばれるものの端くれである。 その記述式のテストやレポートで、時折、ほんの少ししか書かれていない答案を見かける。 わずか2〜

    白紙に近い答案はバカなのか - 小人さんの妄想
    aont
    aont 2013/09/26
  • Jarzynski等式とは何か - 小人さんの妄想

    世界初、情報をエネルギーに変換することに成功! 「マックスウェルの悪魔」を実験により実現!! マイクロメートルサイズの観測と制御により、熱運動から直接エネルギーを取り出す実験が成功したそうです。 >> http://www.chuo-u.ac.jp/chuo-u/pressrelease_files/kouho_926d762ef5d729c7544d1276739468c5_1289788403.pdf 上の資料を見れば、なんだかすごいことをやったぞ、という雰囲気は十分に伝わってきますね。 しかし、この実験は最先端の内容を扱っているので、意味を正しく理解するのは容易ではありません。 私は以前からこんなサイト「甦るMaxwellの悪魔」を作っていたこともあって、この実験内容に強い関心を持っています。 そこで、この実験に関して私が分かっていることを、ざっくばらんにまとめておこうと思います。

    Jarzynski等式とは何か - 小人さんの妄想
  • フラクタルビスケット、ポアソンスパゲッティ - 小人さんの妄想

    フラクタルの語源は 「ラテン語の動詞frangereは『壊れる』、すなわち不規則な断片ができるという意味」 なのだそうです。 >> http://www.biwa.ne.jp/~k-tochi/siryou/siryofra.html それでは、実際にものを壊したときの破片は、どのような大きさに散らばるのでしょうか。 岩石に衝撃を与えて破壊するとその破片の大きさの分布はベキ分布になることが知られています。 ガラスのコップを硬い床に落として割った時にできる破片も同じです。 大きな破片はほんの数個で、中くらいの破片はかなりの数になり、小さな破片は無数にあります。 -- 経済物理学の発見(光文社新書)より. 試しにやってみようと思ったのですが、岩石を割るのはたいへんだし、ガラスのコップを割るのはもったいない。 簡単に割れるものを探してみたところ、戸棚の中にビスケットがありました。 小袋の中に入っ

    フラクタルビスケット、ポアソンスパゲッティ - 小人さんの妄想
    aont
    aont 2009/12/18
    エネルギー論でボルツマン分布から言える?
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