元大関で、7月の名古屋場所で三段目優勝を果たした朝乃山(28)は23日、東京・墨田区の高砂部屋で出稽古に訪れた宮城野部屋の十両炎鵬、北青鵬らと19番取って15勝4敗。得意の左上手を引くと圧倒し、見守った宮城野親方(37)=元横綱白鵬=も「別格」と表現した。 人が、人を引き寄せる。朝乃山が所属する高砂部屋には連日、鳴戸部屋や大島部屋、浅香山部屋などの力士が出稽古に足を運ぶ。 「ぼくだけじゃなく高砂部屋全体がいい稽古ができたと思う」。得意の右差し、左上手を取ると体格で圧倒。弟子を引き連れて訪れた宮城野親方も「もう、ものが別格だなという感じでした」と脱帽した。 同親方から肩をたたかれて激励された元大関は「(現役)当時横綱白鵬関はずっといたので、稽古場が巡業みたいなピリピリした空気になっていた」と、充実の表情を浮かべた。 朝乃山は日本相撲協会の新型コロナウイルス感染対策ガイドライン違反による6場所