「渋谷のホテルのエレベーターに乗ったまま作曲したら、音楽にどんな効果が出るだろうって思って」。こんな発言も、冗談に聞こえないのがクラークという人物だ。2001年にWarp Recordsから弱冠21歳でデビューし、エレクトロニックミュージックの寵児としてキャリアをスタートさせた彼は、実直な佇まいのストイックな多作家であり、とにかく現在まで、ワーカホリックといえる勢いで作品作りに邁進してきた。多作であるのだが、しかしながら、そのディスコグラフィーには、彼の強い意志が読み取れる確かな流れがある。今回は、新作EP『Flame Rave』について、そして2015年5月30日(土) から行われる『TAICOCLUB'15』でのパフォーマンスについて、そして、自らのイマジネーションにひたすら忠実なこの芸術家が、現在どのような創作生活を送っているのかについて聞いた。 制作する際にセオリーを意識したことは