筆者は、野菜などの農産物と、肉や卵といった畜産物のマーケティングに関わる仕事をしている。ここ10年は特に牛肉に関する仕事が多くなり、また個人的に牛を所有(もちろん農家に預託しているのだが)し、自分の牛の肉を販売したりもしている。多くの牛肉産地と関わり、外国における肉牛生産の実情も見てきた。 その中で私が「輸入牛肉はちょっとなぁ」と思うその大きなポイントのひとつが、成長促進を目的とした肥育ホルモン剤である。 「肥育ホルモン」の正体とは!? 米国やカナダといった北米産の牛肉には、肉牛を育てる初期の段階で成長ホルモンを投与し、通常よりも短期間で身体を大きくするのが普通だ。私が米国の関係者に尋ねたところ「99%が肥育ホルモンを投与している」と回答した。この、米国では広く使用されている肥育ホルモンを危険視する人、いや人に留まらず危険視する国が多く、すでに国際紛争にまでなっている。 この件に関して、日
![米国産牛肉、「肥育ホルモン」の衝撃的な実態](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8d540842f605fef3a11ff3322ccfb267c1abfb2e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ftk.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F0%2Fe%2F1200w%2Fimg_0e5982825a2eba223a2b5edb9b8328c1171356.jpg)