性染色体はXYで、精巣があり、子宮はないが、外生器は女性である完全型アンドロゲン不応症 (CAIS)5α-還元酵素欠損症(5-ARD)の人を、女子の競技会に参加させてよいか否かで議論されている。フランス・オリンピックで、5-ARDと思われるイマネ・ケリフ選手の最初の対戦相手が開始46秒で棄権したからだ。 ケリフ選手の競技資格については、以前から議論になっていた。国際ボクシング協会(IBA)はケリフ選手は女子の競技会の参加資格を満たさないとし、国際オリンピック委員会(IOC)は満たすとしていた*1。IBAが資格を認めない明確な理由は明らかにされていないが、ドーピングとはされておらず、性別鑑定の結果の可能性が高い。IBAは他に林郁婷選手の資格が無いとし、IOCは彼女の競技資格も認めた。 5-ARDの人々はテストステロン値は高めだし、リオ・オリンピックの800m走でセメンヤ選手らがメダル独占した