世間には危険が多数潜んでいる。高齢者が乗り回す車はしばしば逆走するし、通り魔だって起きる。いつ、どこで恐ろしい事に巻き込まれるか分かったものではない。 大多数の国民はそういった脅威をもたらす存在でもないし善良だ。ところが稀に、善良な人々が必要以上に警戒し、過剰な対応をしてしまうこともある。例えば、公園に立ち入っただけで誰かに危険因子扱いされたとしたら、みなさんは平気だろうか。(文:松本ミゾレ) 警察官も通報者を「公園で休憩するのに許可はいりませんので」となだめる始末 先日、公園脇の自販機でジュースを買っていると、なんだか遠くで物々しい言い争いが聞こえた。野次馬根性丸出しで喧噪を眺めたら、1人のおじさんが数人の警察官に囲まれ、なにやら怒っているではないか。 周囲にいた野次馬に事情を聞くと、不審者が出たのだという。「そうか、不審者なんだな」と納得しそうになったが、取り囲まれたおじさんは「休憩し