子どもの頃から、箸の使い方には、とりわけきびしく躾けられてきました。裕福な家ではなかったからこそ、食卓での作法くらいは、という父の考えだったのかもしれません。同じ箸を使う文化でも、お隣の韓国とでは少しマナーが異なります。単純な「違い」のなかに、関係を深めるヒントが隠されているかもしれません。 Contents. 箸の不作法を知ること 父が嫌った「寄せ箸」 元は床を汚さない手段 韓国で教えられた礼節 単純さの中に潜む美学 箸の不作法を知ること どんなに質素な食事でも、 「箸はきちんと使いなさい」が 父の口癖でした。 ただでさえ、豪華な料理などではないのに 箸の使い方が悪いと 食事がいっそう貧しく見える というのが理由だったようです。 日本人なら、 おおよそ誰もがそんな躾をされて 育ってきたはずです。 箸の使い方にも作法・無作法があり、 それにちゃんと名前があるのも 礼儀を重んじてきた日本人ら
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