東京都の小池百合子知事が23日告示の都議選までに移転判断をするとみられる中、豊洲市場(江東区)で14日、初の都民見学会が行われた。1503人の応募から選ばれた72人が午前と午後に分けて約2時間、見学。土壌汚染の対策現場も回り、担当者が解説した。盛り土が行われなかった地下空間は立ち入り禁止区域のため入らなかった。 5、7街区の屋上に加え、緊急時には両街区の駐車場がヘリポートとして利用できることも説明。災害時は自衛隊などが空路により各被災地へ食料を運ぶ拠点にもなるとアピールした。 世田谷区の男性(65)は「実際に来てみないと分からない。ここを解体なんて無理だ」と移転すべきとの考えを述べた。品川区の女性(50)は「豪華な施設で維持費がすごそう。将来に負債を残すのが申し訳ない。汚染対策が必要な場所は市場はそぐわない。商業施設にしたらどうか」と移転反対意見も見られた。