スマートフォン事業の不振が響き、2015年3月期は2300億円もの巨額最終赤字を見込むソニー。パナソニックやシャープと比べても、業績回復の遅れが目立ち、“独り負け”とも評されるが、決算の詳細を見れば、ゲームやデバイスなど、かつて不採算に陥ったが、ここ数年の構造改革で黒字化を果たした事例も多い。その中で、テレビ事業もようやく再建の軌道に乗りつつある。 ソニーのテレビ事業は14年3月期まで、10年間赤字体質が続き、計8000億円近くの赤字額を計上。歴代トップが黒字化への決意を述べたものの、ことごとく未達に終わった経緯がある。14年7月には、テレビ事業を本社から分社化。そして14年4~9月期(第2四半期)は、約11年ぶりに2四半期連続で営業黒字に浮上。ようやく悲願の通期黒字化が見えつつある。 ブラウン管から液晶への対応が遅れた 商品モデル数の絞り込み、販売やマーケティングの効率化……。テレビ事業
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