3分35秒の「特別重大放送」 2月7日日曜日の昼12時に、かつて「金正日の愛人」と噂された「努力英雄称号」を持つ朝鮮中央テレビの李春姫人民放送員(72歳)が、彼女が一番のお気に入りというピンクのチマチョゴリを着て、鼻を膨らませながら、晴れがましい口調で、「特別重大放送」を行った。 その放送は二つの部分から成っていた。 一つは金正恩第一書記(33歳)が、「地球観測衛星『光明星4号』発射命令書」に署名したというニュースだった。テレビ映像に映し出された「命令書」の文字を確認すると、金第一書記は、父親似の斜体がかった文字で、次のように署名していた。 〈 党中央は衛星発射を承認する。2016年2月7日午前9時に発射しなさい。金正恩 2016.2.6 〉 もう一つは、2月7日に朝鮮民主主義人民共和国国家宇宙開発局が発表した「報道」を、李春姫が読み上げたものだ。それは、全文以下の通りである。 〈 地球観